安部公房が好きなのでこの本を購入しました。安部公房にまつわる写真、たとえば彼が撮影した写真、徹底的に推敲された「燃えつきた地図」の原稿、そして僕にとってとりわけ興味深かった「方舟さくら丸」の原形となるメモの数々等がおさめられています。この本は、自伝という要素はほんの少ししかなく、作品を読解するためのヒント、安部公房文学の概要に焦点が当てられています。安部公房独特の世界が堪能できます。