映画を見れば最初の数分でわかることなので、ネタバレにはならないと思うのですが、
二人の子供の探究の彼方にいるはずの「父親」は、
設定上、あらかじめ失われています。
だから、子供たちは父親に出会うことはできません。
そのことを知りながら、観客は二人の長い旅を見守ることになります。
旅の途中、とてもほほえましいことが起こります。
旅の途中、とてもつらいことが起こります。
そして旅の途中、とても奇跡的なことが起こります。
そして、ドイツに着きます。
彼らは父親の代わりに、ある「風景」と出会います。
この映画を観たのは何年も前ですが、その風景の哀しい美しさは忘れられません。