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テオ・アンゲロプロス全集 DVD-BOX III (霧の中の風景/蜂の旅人/アレクサンダー大王)

価格: ¥17,640
カテゴリ: DVD
ブランド: 紀伊國屋書店
Amazon.co.jpで確認
言葉に詰まる ★★★★★
今日届きました。3本中まだ「蜂の旅人」しか見ていません。
作品の理解を深める為、私は付属の冊子にあるストーリーを、先を読まないようにしながら、
シーンごとに解釈しつつ見ました。

冒頭から長回しによる秀逸な映像美を見せつけられ、主人公のスピロスを憂い、
所々少女の奔放さに呆れ、苛つきながらも、しかしながら最期まで一瞬も目を離す事なく見終えました。

見終えた後、何といえばいいか分からず小一時間放心します。
テオ・アンゲロプロスの作品はどれも見てもそうなってしまいます。しかしそれが癖にもなっしまっているのです。
霧の中のハリネズミ ★★★★★
絵本もありますが、できればDVDでみてほしい。動きがかわいすぎなのです。そしてかわいいだけでなく、寂しさも抱えている・・・。そこがいいんですな。
アニメーションじゃないのですが、フラーニャと私は初の画文集。『話の話』『霧の中のハリネズミ』『キツネとウサギ』『アオサギとツル』そして未完の傑作『外套』収録しています。ぜひ。
どうしてここまでやれるのか・・・・ ★★★★★
アンゲロプロス様の映画は本当にもう
毎回毎回毎回毎回〜ケレンの塊のような画を見せてくれる訳ですが、
こんだけテクニカルな映像をこれでもかとこれ見よがしに見せ付けられているのに、
毎回やっぱりスゲーと思ってしまうのが凄いとこだと思います。
群集の壮大さを描いてみても、個人の孤独感を際立たせてみせても、
ちょっとやっぱり数多の監督たちとはレベルが違うところに至ってしまう、
で、未だ健在で相変わらずクオリティの高い映画を撮り続ける体力。

私は「霧の中の風景」が一番好きなんですが、
この中でも「もうこのオッサンなんちゅうことすんのや・・・・」という位のあざとさが一杯で、
でも死ぬほど泣かされている自分に気が付く訳です。

子供が成長したときに見て感動してくれたらいいな〜と思い、
一生モノとして購入しました。
現代の蘇る英雄伝説 ★★★★★
ついに登場した巨匠の全集の発売に、何よりも、それに踏み切った紀伊国屋書店には頭が下がります。
一部の人々には熱狂されるものの、一般的でないがために、ともすると消えてしまいかねない作品群が、こうして形になってことは本当に喜ばしい限りです。
第Ⅲ集には、ヴェネティア映画祭で金獅子賞受賞の「アレクサンダー大王」が収録されています。近頃、ハリウッド映画で大作「アレクサンダー」がロードショーされましたが、直接古代ギリシャのアレクサンダーを描いたこのハリウッド映画より、アンゲロプロスの現代の盗賊で描かれるアレクサンダー大王のほうが、歴史上のアレクサンダーを知っている人ならば、その真実を的確に描いているように思われます。
「旅芸人の記録」のように、歴史とその戦いの中で傷ついていく人間の旅を描いているのではなく、古代の一人の人間の生き方を現代に置き換えて、その伝説と真実を描こうとしています。
無敵で不敗のうちに死んだ、ギリシャ人の誇りでもあるアレクサンダー大王とは、こういう生き方をした人だ、ということを、アンゲロプロスは現代に描こうとしたのではないでしょうか?
そこには、英雄崇拝でも、肯定的に描かれているわけでもなく、こういう生き方をどう思われますか、というメッセージを詩的に淡々と描いています。時間を感じさせない長い映画ですが、他の作品同様、至福の恍惚と時を私は、過ごすことが出来ました。
霧のなかで、子供たちに見えたと私たちが信じるもの ★★★★★
このBOX3に納められた『霧のなかの風景』は、子供映画としてすごい域にあるとおもいます。
父親を捜してアテネからドイツまで旅する二人の子供の話です。
物語は、子供の目線に寄り添って語られます。彼らの目に、世界は異様なものとして映ります。

映画を見れば最初の数分でわかることなので、ネタバレにはならないと思うのですが、

二人の子供の探究の彼方にいるはずの「父親」は、
設定上、あらかじめ失われています。
だから、子供たちは父親に出会うことはできません。
そのことを知りながら、観客は二人の長い旅を見守ることになります。
旅の途中、とてもほほえましいことが起こります。
旅の途中、とてもつらいことが起こります。

そして旅の途中、とても奇跡的なことが起こります。
そして、ドイツに着きます。
彼らは父親の代わりに、ある「風景」と出会います。
この映画を観たのは何年も前ですが、その風景の哀しい美しさは忘れられません。