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Alone

価格: ¥1,221
カテゴリ: CD
ブランド: Polygram Records
Amazon.co.jpで確認
   ビル・エヴァンスは、この時代では珍しく、56年のデビューアルバムからソロピアノ演奏を録音している。69年にはソロピアノのフルアルバムをリリース。ジャズスタンダードというより、ポップなナンバーを弾く。
   アナログLP時代には、B面すべてを占める14分にも及ぶ『ネヴァー・レット・ミー・ゴー』に驚かされた。前衛でもないソロ演奏が10分以上続くのは異例であるが、エヴァンスの演奏に難解なところはない。共演者がおらず、事前に打ち合わせする必要のないソロ演奏だからこそ、気分次第で演奏を続けることも可能だ。
   途中でテンポやリズムパターンを変える、Key(調性)を変えるといったことも思いのままである。イメージがいろいろ広がり、そのために演奏時間が長くなる。それまでの常識では考えられなかったアルバムだが、内容のすばらしさでグラミー賞では最優秀ソロイスト賞を獲得する。(高木宏真)
Jazz Piano soloの最高傑作のひとつ ★★★★★
JarrettもPetruccianiも素晴しいですが、Jarrettよりも
先にSoloを発表し、当時LPでB面に一曲だけで勝負するなんて、
流石Evans 凄すぎます。先鋭的な事は何もなく普通の楽曲
なのに、さり気なく聴衆に負担をかけない形で凄い事をしています。
演奏も全て素晴しく、孤高で美しく飽きる事なくJazz Piano Soloを満喫できます。
1963年にビートルズよりも先にオーバーダビングをしたり、
賛否は分かれますが、エレピを大胆に導入したり、晩年の激しくも
スリリングなダイナミズム溢れる演奏をしたり、保守的に見えて
Evansはとても革新的なアーティストなのだという事を、Never Let Me
Goを聴くたびに想います。
好みですがボーナストラックの入った盤は演奏が散漫になり、一瞬得した
気持ちになりますが、余りに多くて名盤の余韻が無くなります。
今は元に戻って、七曲入りを聴いています。
ソロピアノの名盤!! ★★★★★
Bill Evansの中でもかなり好きなアルバムです!
なんと言っても一曲目「Here's That Rainy Day」!!
この曲にすべてが集約されていると思います。
なにかものすごい創造的なエネルギーが今にも溢れ出てきそうな
とてつもないピアノです。
このピアノは泣けます。感動せずにはいられません...!!!!!!!
自己との対話 ★★★★★
ソロピアノはおそらく最も完成されたフォームではないだろうか。ソロの演奏の中に全てがこめられ、必要にして十分な世界がそこにはある。とはいっても、ソロピアノという何のごまかしがきかない世界で勝負するにはよほどの実力と精神性がなければメッキがはらはらと剥げ落ちてしまうであろう。そんな厳しい世界を早い時期から試み、自己との対話を通じて深い精神世界にまで及んだピアニストこそビル・エヴァンスに他ならない。かつてこのアルバムをウォークマンで聴きながら、展覧会会場にいったことがあった。アンゼルム・キーファーの展覧会だったと記憶するが、そのときの視覚と聴覚の信じられないほどの相互貫入と、それによって高みへと運ばれ浄化された体験は忘れられない。音楽と美術が単に相性がいいといっているのではない。ときに予想を超えた化学変化をきたす危険な出会いがそこにあることをいいたかったのだ。それらは聴くと見るという行為、さらには優れた作品との対峙が引き起こす自己との対話の純化した姿なのだろう。
ビル・エヴァンスのソロ・アルバムの中でも代表と言えるものでしょう ★★★★★
Verveに残された『Bill Evans Alone』は、ビル・エヴァンスのピアニストとしての最大の特徴であるリリカルな音楽性を如何なく発揮したアルバムです。

1曲目の「Here's That Rainy Day」からいきなりエヴァンスの美しいピアノの世界にいざなってくれます。深く静かに、自分の心の中を見つめながらピアノの鍵盤をさぐるような感じがとても好きですね。心の揺れをスウィングするピアノで表現できる稀有なピアニストだとも思います。

2曲目の「A Time For Love」の演奏のように、時折音の密度を少なくし、静寂をもたらすことで、余韻と抒情が生まれます。決して全ての音符を隙間なく埋め尽すような演奏はしませんので、その辺りをテンポ・ルバートする奏法が個性を際立たせているのでしょう。
「Midnight Mood」の温かいスウィング感も好きです。このような軽快さもまた彼の演奏スタイルの魅力だと言えるでしょう。

14分以上演奏する「Never Let Me Go」はソロ・インプロヴィゼーションの中でも一際評価されている曲です。
内省的で陰影に富み、心の趣くままテンポを揺らし、様々なメロディとハーモニーを紡いでゆき、大きな音楽のまとまりとして提示した演奏です。彼の才能の煌きを最大限に発揮したソロだと言えますね。
演奏と共に少しずつノッてきたのでしょう。饒舌なピアノは熱を帯びてきます。何度聴いても素晴らしいとしか言いようのない演奏ですね。
イマジネーションを掻き立てる演奏技術 ★★★★★
一言で言えば「物凄く良い」につきる。
まずもって一曲目にきている「Here's That Rainy Day」。
私はこの曲を別のCDで聴いたがためにこのCDを購入するに至ったのだけれども、
これを聴くと午後のマンハッタンとそこに降る雨が見えるような気さえする。

他の曲は私は一曲目ほどには特別なイメージを抱かなかったのだが、
それでも何十回、何百回とMDで聴いているのに、放り出す気がしない。
落ち着いた雰囲気、零れ落ちる美しい音。
もはや録音のレトロな雰囲気ですら重要な演出としてあるかのように思える。

ジャズに縁の無い方にも聴いて欲しい名盤である。