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機動戦士ガンダムSEED DESTINY(1) 怒れる瞳 (角川スニーカー文庫)

価格: ¥630
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店
Amazon.co.jpで確認
第一巻―歴史は繰り返す― ★★★★☆
第一巻の主なトピックは、地球軍による新型3機の強奪と新艦ミネルバの船出、
“ユニウスセブン”の落下に端を発した地球連合とプラントの開戦、
オーブ近海上でのミネルバの危機、そして「新たな自分の剣」(452頁)
を手にしたアスランの「復帰」です。
「まるで同じ歴史が繰り返されているようだ」(78頁)とあるように、
『Destiny』ではミネルバが一騎当千の役割を演じます。
プラントおよびミネルバの側に同情しがちですが、
デュランダルの微笑が気になるところです。

理念を諦めて現実に妥協するカガリの苦悩、
危機に際して何もできない自分に歯がゆさを感じ続けるアスランの苦悶、
などは鋭利な刃物のように突き刺してきます。
そしてオーブの理念を非難するシンの「怒れる瞳」は前作『Seed』において
カガリの父・ウズミが播いた種たちの行動を客観化しており、興味深いです。

カガリ、アスラン、シンといった主役だけでなく、
脇役にも存在感を出せていました。
例えばミネルバの副長アーサー・トラインは
緊急事態にタリアの強引な判断に怖気づき、
情けない面を見せます。
一方でアスランに同情する(298頁)など彼の優しさも示しています。
アーサーは全体的に「小さな」キャラクターですが、存在感は充分に出ていました。

【印象に残った言葉】
「・・・・・・あとで間違いだとわかったら、そのときはそのときで、泣いて怒って
・・・・・・そしたら、また次を考えます」(310頁)
「知るか。俺は政治家じゃないんだ」(432頁)
より内容を知りたい人にお勧めです!! ★★★★★
皆さんのレビューと被って恐縮ですが、恐らくアニメ版の本編見ただけでは理解仕切れなかった部分や「この台詞追加すればなー」とか「キャラの心情等をもっと具体的に」とか、あったのではないかと思います。

この小説シリーズはアニメ版をベースに小説化して描かれておりますので、本編を見た後、より理解したい人向けには是非お勧めです!!
内容をより深く知りたい方に。 ★★★★☆
小説版は、SEED DESTINYの内容をより詳しく知りたい方におすすめです。DESTINYの全ての映像シーンが丁寧かつ如実に文章化されており、非常にわかりやすい。アニメではやはり戦闘シーンでの迫力や動きなどが魅力といえると思いますが、キャラクターの心情や様子、また話が進んでゆく背景などがよりよく理解できるのは小説という媒体ならでは。セリフも元の作品に忠実で、まるで非常に丁寧に書かれた脚本を読んでいるかのよう。ただ媒体が違うので当然の相違点であるとは思いますが、やはりMSでの戦闘の場面、その他、特に宇宙空間での戦いの情景や様子の面白さや分かりやすさはアニメに劣ります。しかしストーリー自体はアニメよりもはるかに理解しやすいのであえて特徴をいうならその点であるかと。アニメを見ただけでは分かりにくかったポイントが、あぁそういうことだったのか、といった感じで理解できますよ。読み始めると結構止まりませんでした笑。
DESTINYの世界を堪能したい人におすすめ ★★★★☆
アニメではわかりにくかった登場人物の心情が良くわかります。
また、アニメではさらっと流されて「は?」と展開についていけなかったところなども補填できます。
文章は長いわりにくどくなく、すんなり読めます。
ただ、ちょっと場面場面の説明が冗長なため、読んだ割にはあまり物語が進みません。
特に最初のほうは、世界情勢やSEEDでのあらすじ等も織り交ぜて描写してあるため、その感が強いです。
秋の夜長にじっくり、DESTINYの世界を堪能したい人におすすめです。
これはこれで面白い。 ★★★★☆
後藤さんによる種運命のノベライズです。
アニメの種シリーズは「モノローグをなくす」&「セリフは必要最低限」という
演出方法で作られているようなので、ある意味、
登場人物の考えていることや思っていることが、理解しづらい部分もあると思います。
(実際には、心理描写は回想シーンで補っているのですが)
そういう部分をこの小説は、これでもか~と分かりやすく読み解いてくれています。
なので、「○○の考えてることがよくわからん!」なんて人は是非読んでみてください。
「はぁ、なるほど...」と納得&関心すること請け合いです。

だけどあくまで著者からみた種運命なので、時々、自分の感じ方と違うところもあったりします。
そういう時は、「ほぉ~そういう見方もアリか」と違う視点を楽しみましょう。
そうすると、アニメと小説どちらも、2倍も3倍も楽しめます♪

ただSEEDの時とは違って、今回は出版がすごく早いです。
きっとアニメの製作と小説の執筆は、同時進行だったのでは?
なので後々のアニメの展開と合わない部分もあったりして残念ですね。
(タリアさんと議長の関係とか)
しかたのないことなんですが、その分、☆ひとつ減らしました。
それ以外は、とても良い本です。なので自信をもってオススメいたします。