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クルド・国なき民族のいま

価格: ¥2,730
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新評論
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戦争のカードにされた民族 ★★★★★
冷戦時代が終わり、ヨーロッパ諸国では民族が独立している。
クルド人にとって悲惨なのは、国をまたがって民族が生活しているが故に独立もできず、対国のカードとして利用されていることだ。
彼らは、どこへ帰ればよいというのだろうか。
自民族の誇りを持ちながら、しかし誇りだけでは生きていけない。
日本がいかに平和で、その中でおきていることなどは、些細な事に思えてくる。

彼らは胸を張って名乗る国がない。
寂しさと悲しさ、そして残念な思いがしてならない。
なぜなら、今彼らに対しできることが何もないからだ。

そんな胸中にさせられる、ジャーナリストならではの文章に酔いしれた。
クルド人をより身近に感じることのできる良書 ★★★★☆
 本書は、現在のクルド人の日常生活、政治を含めた諸状況を知るのに実に有益である。しかも、あまり触れられることのない、イランとイラクにおける彼らのごく最近の状況を筆者の体験を通して伝えており、彼らをより身近に感じることができる良書である。