初心者向きである。

初めてアウトソーシングを学びたいものには、入門書として適している

アウトソーシング全般をかなりコンパクトにまとめている本です。
それでも企業で活用するための戦略に役立つものです。

一部に「横並びのアウトソーシング」を題したものがありますが、
「あそこもアウトソーシングしているから、うちもアウトソーシングしなければいけない。
でも、なにからてをつければいいのかがわからない」と考えている人事部の人、物流の人、情報管理部の人、その方を対象に記述されています。

実際には、いまの人的資産、設備的資産を分析し見直して上で、
検討をはじめることが大切とありますが、もっと詳しく知るためには、
専門書、または、コンサルティングが必要かと思います。

ですが、検討を始めている企業、担当者、さらには、
受託側の企業の担当者も再認識するにはちょうどよいと思います。★四つです。

本書はアウトソーシングを広範な観点からとらえた本です。特定の業界に偏ったりということはありません。アウトソーシングの基本的な考え方は、経営資源の集中です。ただ、アウトソーシングすればいいのではなく、まず、自分の持っているリソースの分析、評価からやってみる、ということですね。大前提をきちっと押さえるという点では、目から鱗の状態でした。
特定の業界に深い掘り下げが必要な場合は、本書を踏まえた上で探されるとよいでしょう。

　この本は、アウトソーシングが導入されてきた背景から細かい人事分野、物流分野のアウトソーシングについてまで体系的に書かれたものである。
　また各章のはじめには論理展開の流れがフローチャ－トで示されており、図も豊富なため大変わかりやすい。

　特定の分野を掘り下げて学ぶのには適さない本であるが、薄いので読みやすく、アウトソーシングの概要をつかみたい方にはおすすめの一冊である。