誰が読んでも気付く事、考えさせられる事がある本だと思います。
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愛や幸福、スピリチュアル等がテーマの本は多いですが、この本はその内容の深さにおいて一線を画していると思いますし、真の愛と幸福の意味、人の在り方を考えさせられます。
本書はKellyさんと先生の会話形式で構成され、その内容に似つかわしくないギャグや顔文字も出てきます。
これは恐らく、難しい内容を砕けた形式で解り易くし、多くの人にメッセージを伝えたいという著者の願いの顕れではないかと思いました。
人にただ甘い夢を見させ、楽な方へ、堕落へと導く価値観が ”普通” だと感じられるこの世界で、今自分がしている事は本当に善い方向へ向かうものなのか、一人ひとりが深く考え自分の在り方、行動の仕方、生き方を顧みる事が重要である、と著者は説いていると思います。
人が真剣に考え取り組まなければならない問題から、目をそらさせるものが多すぎる昨今。(偽の健康ブーム、美食の賛美、安易な癒し、過度のファッション、過剰な経済発展等)
神聖で人の在り方を示すはずのものが、個人の金儲けや功名心の欲望を満たす道具と化している現状。(ヨガ、宗教、低級霊能者等)
又それらに捉われている人々の心。
これらが更なる恨みの連鎖を助長し、飢餓貧困、戦争、酷い事件の数々を創り出しているという事に、多くの人が気付いておらず、それは今も続いていて状況は益々悪くなる、という事を著者は危惧し警笛を鳴らしているのではないかと感じました。
本書には、太陽凝視を30年以上行っている著者が述べる、真の太陽凝視の意味、またオーラ、チャクラ、霊、人の進化に関しての深い認識も記されているので、これらに関心がある方には自身の認識を拡げるのに大変参考になる一冊であると思います。
又、困難に直面している人は、人が苦しみながら生きることの意味を読み取ることができるでしょう。
シリーズを通して読むことでKellyさんと共に自分の認識も深められるので<2>以降もお薦めします。
ローム太霊講話集を読んだ事があったので購入しました。
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一見すると、何を訴えかけようとしているのか分からないし、また、関西弁と名古屋弁の会話で、ところどころにギャグっぽい表現も多い。
しかしこの本をよく読みこんでいくと、すでにほかの方のレビューで指摘されていることではありますが、書かれていることは自分と神の関係や、自分がどう生きるべきなのか、人のあり方であり、特にこの本の後半には、自分がどう在るべきなのか、自分の心はどう在るべきかという著者の考えが述べられていると思います。
それと、ローム太霊や竹内満朋氏、紫光会のことを引用している本はほかにも数冊ありますが、大半はただの引用に過ぎない。
しかしこの本の著者は、ただ引用するだけでなく、自分に縁があった事としてのローム太霊や紫光会、竹内満朋、そして太陽凝視を教えてくれた人、さらに自分に発現した霊能力のこと、そして自分が背負っている因縁、善と悪、神の存在、霊ってなんだろうか、オーラってなんだろうか…それを深く考えているのだと感じられます。
そして著者自身が解釈した般若心経の「観自在」、これは、自分の在り方を観るということ。
こんな解釈は般若心経の解説本にはありませんが、これは正解だと思います。
これは如何に今の宗教関係者がただ仏典の言葉だけを引用して仏典の解釈をしていないのか、また今の宗教関係者は、ただ権威を示したり自分の地位だけを守ったりしているのか。これはローム太霊や紫光会のことを引用している本の著者と同じでもあるし、そして今スピリチュアル系の本も多いのですが、大半は何かの引用で文章が書かれ、おかげ話の羅列も多い。
そんな本は自分の生き方を考えさせるものではないと思います。
それらはただ、ありがたそうな文章を作って印税を儲けているだけに過ぎない。そして霊や神や心霊を語っても、その事に何の認識も持たず、そこから何を得たのか、自分の認識を述べていない。
しかし、この本の著者は、自分自身が子供のころから苦しみ、そして長時間の太陽凝視を30年以上行った過程で何回も倒れ、神や霊やオーラや行の事などを考えた。それが表れている深い内容の文章だと思います。
感想中心のレビューですけど
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この本は、最近多くなった、スピリチュアルを扱った本とは、内容が違うと感じました。
著者からのコメントにもあるように、「上からの知識や力も大半のものが、人の低い心(靈)の発現により、形骸になり、金儲けに利用され、低い功名心や自尊心を満たすものだけになり」…最近のスピリチュアルを扱った出版物は、こういう傾向のものが多いと、以前から感じていました。
この本は、商売目的の本ではなく、それは、最初のページの「読者の皆様へ」に書かれていること。
恨みの連鎖の霊的干渉を少なくするためにこの本の印税を飢餓貧困の救済に当てる。
テレビに出ている霊能力者たちは、こんなことをしているのでしょうか?
ただ、霊やオーラって言葉を利用して、金儲けをしただけではないのでしょうか?
霊能力者なら、霊のことが分かるのなら、その人たちは何を伝えるべきなのか?
著者が述べている「恨みの連鎖の霊的干渉」。
このことが分かっていない霊能力者は、著者の言うとおり「低い心(靈)の発現により、形骸になり、金儲けに利用され、低い功名心や自尊心を満たすもの」に、なっていると思います。
それと、ネットで「太陽凝視」で検索すると、不食とか、断眠実験とか、ハートチャクラの気が開きとか、失望感、怒り、貪欲、妬みなどのマイナス要素は消えとか、体調もますます良くなるとか、うつ病治療、病からの解放、引き寄せ力アップ、 メンタルヘルス、癒しとか、ヒーリングとか、太陽凝視で成功者になるとか、こういう何かうさん臭い、ただ目立ちたいだけのサイトがたくさん出てきます。
当然、この著者のブログも出てくるのですが、内容が全然違うと感じたのも読んでみたいと思った理由です。
この本の内容は、著者は子供のときから病弱ではあったけど、別に太陽凝視で体が健康になったとかの記述は無く、それよりも、著者自身が子供の頃から考えていたこと、神って本当にいるのか、いないんじゃないか、霊なんて無いんじゃないか、だから唯物論者的な考えを持つようになったこともあると書かれてますが、善悪があることが、神がいる理由のように思われるという著者自身の考え、それと、劇的な霊能力の発現、オーラや霊的存在が見えるようになり、その直後に太陽凝視を教えられ、さらにS会(紫光会)へ行く機会が出来て、ローム太霊に直接声をかけられて、これらのことを著者自身が真剣に考えたからこそ、この文章が出来たのだと思いますし、とてもメッセージ性の強い文章だと感じられます。
特に、<1>の後半に書かれている、自分が「かわいそう」って思うのは、自分に甘い考えであり、自分が神を信じていないからそう思ってしまう。
それは、S会(紫光会)の交霊会での言葉、「神は乗り越えられない試練は与えない」。
この言葉の意味を考えたら、自分は困難と闘うべきなのに、それを邪魔する甘い手引きみたいなことは多く、その結果自分の成長が無いのならそれは、本当の意味で「かわいそうだ」という記述…感銘を覚えましたし、自分がどう生きるのが正しいのか、考えさせられました。
先生とKellyさんの会話は、著者の心の二面性であるとプロフィールに説明があります。
だから、Kellyさんが「かわいそう」についてたくさん考えたのは、著者の考えでしょう。そしてそれは、著者の人生観の表れだと思います。
このシリーズは、ただ流し読んだだけでは駄目で、何回も読まなければこの本の内容を理解できないでしょうし、この本を通じていろんなことを考えると、自分の認識も広がっていく。 そのことも感じました。
安直なスピリチュアル本がどんどん発売されていますが、この本の内容にはかなわないと思います。
太陽凝視を行っている鍼灸師の話〈1〉ローム太霊との出会い
★★★★☆
この本は、たまたま太陽凝視を調べていたら出会った本です。
正直、太陽凝視で不食や健康になれると思っていたので、
かなり軽い気持ちで購入しました。
ところが、読んでみたらこの本の内容の深さに驚かされました。
太陽凝視がダイエットの1つの手段としてしか考えていなかった自分としては、
太陽凝視の真の意味を痛感させられることになりました。
そして、自分の甘さにも気付かされました。
困難なことから逃げて、自分さえよければいいという発想を持っている自分を情けなく思いました。
本の内容ですが、人間の進化というものは何か。愛というものの本当の意味。
太陽凝視、月に凝視の真の意味、太陽凝視を行うことで肉体的に、精神的にどのような変化が生じていくか。飢餓貧困が引き起こす恨みの連鎖。
正直、ここまで自分の認識が広がった本は今までありませんでした。
人間が本当はどう生きていくべきか、進化の意味が書かれています。
久しぶりに、何度も読み返しながら考えることができる本だと思います。
是非、いろんな方にお勧めしたい本です。
シリーズで出版されているようなので、次は2巻をじっくり読んでみようと思います。