妖から人間に
★★★★☆
無愛想な志々尾限ですが、徐々に心を開き仲間となっていきます。
前半は、小物妖の短編集のような感じです。
正守は裏会最高幹部会合十二人会の一人にまで出世します。
幹部会は化け物の巣窟のようです。
最後は、良守達と火黒、4人の妖から作られた人間の闘いになります。
最後が
★★★★☆
ドキドキして終わりました。
8巻を立ち読みして、ちらっと分かっちゃいましたが、ししお君が心配です。
組織の名は〈黒芒楼〉!!
★★★★★
▼あらすじ
烏森を狙う謎の妖の組織〈黒芒楼〉。
その刺客たちが、本格的に烏森に乗り込んできた!!
誰の助けも借りず、自分達だけで迎え撃つことにした
良守と時音、そして志々尾だったが…!!
一方、正守は裏会の最高幹部会〈十二人会〉の幹部になることに!!
▼感想
いよいよ、〈黒芒楼〉との本格的な闘いの始まりです。
私は現在放映中のアニメを観てから、
その分の漫画を読んでいるのですが、
比較すると微妙な演出の違いがあり、
楽しめます。
今回で言えば、黒芒楼の刺客・火黒を前にした志々尾の内面が
アニメでは描かれていませんでしたが、漫画では表現されており、
彼が直後に起こす行動の意味や、彼の良守たちへの想いが窺われ、
よかったです。
敵は妖組織なのか
★★★★★
いよいよ、黒幕の登場です。
コクボウロウ。結界師と烏森を狙う、妖の集団です。それも、単純で人間を餌にする
妖怪ではなさそうで、人間的な組織力・統率力・判断力、そしてなによりも、人皮を
かぶって人間に化ける!
夜だけ見張っていればよかった良守・時音、そして志々尾の前に、日中に堂々と宣戦
布告しに五体もの妖がやってきます。
夜中に烏森に行ってみれば、話し合いがしたい。そう言う妖。
「はあ?」という感じですが、烏森を明け渡すという無理難題に、良守達が頷く
訳がありません。
そんな交渉の中、志々尾だけが火黒の強さを感じます。一人単身で突っ込む志々尾
ですが、スピードで勝るものがいない志々尾を、火黒は一瞬にして切り落とします。ああ、志々尾が。そして、良守と時音も、結界術避けの呪札付きの石で囲まれ
てしまい、絶対絶命の危機です。どうやって、切り抜けるのでしょうか。
七巻では、これ以外に、正守の裏会幹部昇格のシーンも描かれています。
異能者の集まりだからか、裏会幹部は皆、人間ではなさそうです。
まだ、謎が多いですね。
時音かっこいい!
★★★★★
この巻では前から存在を匂わせていた烏森の力を狙う妖(あやかし)の組織が、ついに表立った攻撃を仕掛けてきます。主人公良守・ヒロイン時音、それに夜行から派遣された志々尾を加え、烏森はいよいよ本格的なバトルに突入です。
また、時音にある人物が接触するのですが、この戦いが痺れる!決して圧倒的な力があるわけではないけれど、強い意志を持ち、颯爽としている彼女の姿に憧れます。
そしてオススメは、1番目に収録されている短編「最後の称賛」。普段クールでちょっと謎な良守の担任、黒須先生の心あったまるお話です。