2巻
★★★☆☆
主人公を2人構えたファンタジー、戦記ものの第2巻。アレスの話が中心だった1巻とは異なり、今回は王国軍サイドと解放軍サイドの話が半々と言った感じ。あらすじは、鉄壁の城砦と言われるトゥールスレン城砦を陥落した解放軍が、そこを拠点として王国軍を迎え撃つ、と言った感じ。文庫本ではジェレイドの初登場になります。
今回は反乱軍の進行が少し進んだぐらいで、大きな話の進展はありません。大きな展開の前の準備段階と言った感じの話です。まだ戦争の結末は全く見えてこないので、先の展開には期待できます。ただ、必死こいて現実的な戦略を立てているジェレイドの目論見が、人外の力を身につけたアレスたった1人のせいで崩されてしまうというのが、なんとも可哀想でした。