インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

コマネチ!―ビートたけし全記録 (新潮文庫)

価格: ¥740
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
Amazon.co.jpで確認
まるごとたけし ★★★★★
「HANA-BI」の受賞時期に新潮45の別冊として出版された、北野武編集長による本。その文庫版。

内容は、ノンフィクション作家、吉岡忍による「HANA-BIが上がるまで」。これは非常に読み応えあるルポだった。また、松本人志、今村昌平、古田敦也との対談が掲載されている。興味深かったのでは、お笑い芸人としてのたけしと松本が、テレビというメディアに対して似た気持ちを抱いていた印象を受けたことだ。

その後にある「だからTVは狂ってる」というたけしの書いた記事がある。この記事から、テレビの狂気じみた裏話、その中を潜り抜けて来たたけしが、普通の人の感覚を持ち合わせていることに驚かされる。

その他にも、たけし軍団がたけしを語る「バカ殿言行録」、水道橋博士が「オールナイトニッポン」傑作選というコーナーを書いている。博士のページでは、たけしの誕生日、ツービート復活等の記録を披露している。この記事が、松尾スズキの「hon-nin」に引き継がれ「オールナイト傑作選」という本が出版されている。こちらもお勧めしたい。

更に、吉川潮、中野翠、福田和也のたけし論、たけしのグラビア、たけしの撮ったタカとらっきょの写真など、ビートたけしと北野武を贅沢なつくりになっている。充実した一冊なので、たけしファンにはお勧め!
北野武さんの本の中で、この本が一番好きです。 ★★★★★
その理由は、表紙からして面白いし・ダウンタウンの松本・ヤクルトの古田との対談・そして、北野武自身の自分史としてあるだけの事はありいろんな人の目からビートたけしという人物が見える作品だと思います。
すごい本 ★★★★★
平成10年2月に「新潮45」の別冊として出た本の文庫化。初出当時、この本を買うかどうかで、ずいぶん迷った。大体、タレント本の、しかもコラムの寄せ集めなど、わざわざお金を払って読むものではないと思っている。本人が書いていないのは明らかだし、逆に本人が書いていたら、そんなもの、とても読むに耐えないだろうと思う。

しかし、本書はとてもよかった。もちろん、内容は虚実さまざまな、闇鍋のような本なのだろうと思うけれど、「HANA-BI」の製作ドキュメントはじめ、圧巻のコラムがいくつもある。笑えるエピソード、泣かせる記述、実に盛り沢山。私が唯一不快だったのは、ふだん評論とか論説とかでエラそうなことを言っている人の文章が、他とは桁違いに退屈であったこと。こんなものを後半にもってきたら後味が悪いのに・・・。

と、いうわけで、本書は並の小説やノン・フィクションよりも楽しめた。とはいえ、ひとつだけ気になることがある。この本は7年以上前の作品であるが、現在も基本的に同じ考えである。

たけしは時局についてしばしば発言していて、かなり無責任な放言ととれることも平気で言っている。世の中も、今や「世界の巨匠」である彼の発言を尊重する風潮がある。しかし、彼にはもし立場が悪くなったら、「オイラはどうせお笑いなんだから、いちいち信じるんじゃねえよ」と言える逃げ道があるのだ。彼が彼らしく毒舌をふるい続けることを私は否定しないけれども、世の中には常にそれを悪用しようとする輩がいることを、どうか自覚してもらいたいものだと思う。「新潮45」で、彼がかつて徴兵制復活を叫んだことがあるのを、私は忘れていないのである。

たけしワールドの集大成 ★★★★☆
 今や世界的存在になったビートたけしが編集長になって作られた
「雑誌」。『新潮45』の雑誌連載では世の中の様々な事に発言して
いるたけしだが、ここではたけし「本人」がクローズアップされて
おり、その点では異色の本と言えるだろう。大物ゲスト三人との
対談、吉川潮、中野翠、福田和也によるたけし評論、「軍団」と
呼ばれる子飼いの芸人達による「たけし談義」。盛りだくさんの
内容全てが、芸能界にとどまらない「巨人」に捧げられている。