オシムの存在
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オシムほど日本にサッカーへの取り組む精神と技を伝えた指導者はいなかったとおもいました。オシムみたいな政治家がいてもいい。オシムが伝えたかったイデオロギーをサッカーという媒体を通じてわかりました。オシムはもはや世界中の人からもとめられるコーチでありトレーナーだ。
歴史に翻弄される、悲運のサッカー選手たち
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ボバン、プロシネチキ、ミヤトビッチ、サビチェビッチ、ミハイロビッチら、かつてユーゴスラビア代表として共に戦った選手とその家族たち、そしてユーゴスラビア代表最後の監督となったオシムがそれぞれの立場から語るインタビューを軸に、1987年ワールドユース優勝の栄光からユーロ2000予選ユーゴスラビア対クロアチアまでを当時の映像と共に振り返る、オランダの映像会社Pieter van Huystee Film & TV製作のドキュメンタリー・フィルム。
原題は「The Last Yugoslavian Football Team」。「引き裂かれたイレブン‾オシムの涙‾」というのは日本発売時に付けられたタイトルであって、この作品は決してオシムだけをフィーチャーしたものではないが、日本版の特典としてチャプター選択画面で「オシムの言葉」著者の木村元彦氏による解説文を読むことができる。
旧ユーゴファンは必見。
「スポーツと政治」を冷静に考えさせる傑作。
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たかがサッカー。このサッカーに夢中になっている人がこんなにも多くいるということを知ったのはイタリアの田舎町。子どもたちはボール蹴りに夢中だった。疲れ果て、公園で子どもたちの姿を見ていた。子どもたちは東洋人の私に関心を示し話しかけてきた。
日本の風景と異なる。
子どもが親の監視下ではなく、子ども文化を築いている。
光り輝いていた。酔っぱらいのオッチャンを大切にしてくれた。
この子どもたちに感謝した。祝福した。故国の現状とあまりにも違う。
旧ユーゴスラビアの話。多民族国家がつくったサッカーチーム。世界一になった。しかし、政治の世界はむごい。スポーツは政治を越えていってほしいという願いは、このくそ真面目な作品によって、あり得ないことを知った。
監督オシムの涙とは、オシムの願いと必至の努力は潰されたということ。スポーツと政治。若者の選手と大人のオシム監督。判断の違いがよーくわかる。必見。
オシムとは
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90W杯のスペイン戦チームメイトを振り切ってオシムのもとに抱きつきに行ったストイコビッチ
それをオシムは我が子のように頭なでていた蔓延の笑みで、こんなに嬉しそうなオシムは初めて見た気がする。そして辞任の記者会見泣き顔で顔がくしゃくしゃになってた。よほど悔しかったんだろう
サラエボは砲撃を受け夫人と娘が取り残された、親戚や友人がなくなり同胞からも非難を受けた
皆さんご存知だろうサラエボで今何が起きてるのかを、今サラエボに出来る事これをもって代表監督を辞任する もし戦争がなければ98W杯までの契約だったとか多分歴史上に刻まれるチームになってたでしょう。木村元彦さんの解説はありますが、オシムの言葉やイビチャオシムの真実など一読していただければなおさらぐっときます。名監督で在るばかりでなく人として素晴らしい人なんだと
歴史を感じるドキュメンタリー。
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まずノーカットであること。NHKで放送された際はカットされた点もあったようですが、
本作品はノーカット。プロシネチキの発言とボパンの発言の違い。ハーフであるミハイロビッチの苦悩。クロアチア対ユーゴ戦を見るオシムの悲しげな目。サッカーに集中できないような環境の中で、ユーゴ崩壊を止めたいという幻想を求めてチームをまとめようとしたオシム。母国スタジアムで国歌が聞こえないような壮絶なブーイングの中で、自分達のプレーをする選手達のメンタリティーの凄さを感じました。かつての仲間、ミハイロビッチとシューケルの笑顔でのハイタッチもじーんとします。後にピクシーが「自分のミスプレーを笑って誤魔化す様な選手を私は許せない。」と言っていたんですが、その言葉に重さを感じます。