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小泉八雲集 (新潮文庫)

価格: ¥767
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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わかりやすく、平井呈一とは違った趣があります。 ★★★★☆
素直な訳でわかりやすいですが、「・・・」「―」「?」などが多いのが気になりますので、星は4つとさせてもらいます。

文脈から、その「間」というものや疑問であるかどうかはわかるので。

特に『怪談』などでは、風情が半減されるような気がします。

同じ訳者の平井呈一の訳の『怪談』方がしっくりきます。言葉遣いも歴史的な趣が上手く表現されています。
ただし、平井呈一の場合は「(訳者注)」という解説が時々入りますので、リズムが崩れてしまいます。
しかし、それでもなおおもしろいです。


上田和夫のはとくに、『心』が『怪談』よりも魅力的です。
ラフカディオ・ハーンの「日本」が見えてくるような気がします。


どちらも読み比べてみると一層おもしろいような気がします。
自分が日本という国をあまり知らなかったんだと実感できました。


上田和夫の訳 ★★★★☆
 『影』、『骨董』、『怪談』などから48篇が訳出されている。ポイントの小さな活字がぎっしりと詰まっており、なかなか読み応えのある一冊だ。
 ほかでも訳されているようなものが多いが、『知られぬ日本の面影』、『心』、『霊の日本にて』から取られたものは珍しい。
 訳者は英文学者。
 訳文は原文にかなり忠実。翻訳くささが強く感じられる。
珠玉のような小品集 ★★★★★
 日本を深く愛したハーンの筆になる、まさに珠玉のような48編の短編からなっている。
 どれをとっても、心に残るものばかりだ。私が薦めたいのは、まず「草ひばり」である。ハーンは、人によって孵化されたこの小さな虫の音の中に、遠い祖先たちの野辺の夜の生を聴く。深い共感と、悲しい美しさに満ちた小編である。
 「やぶられた約束」は、亡き妻の、死を越えた愛情のもたらす、凄惨な結末を描いて、読んだ人の心に一生残るだろう。しかし、学生の時に読んだ印象と、人生の半ばを過ぎてから読む時の印象は全く違う。ハーンがこの話に、どんな思いを込めたのかを考えることも面白いだろう。
 端正な原文の味わいを、上田氏の訳文は十分伝えていると思う。原文と比べてみるのも面白いだろう。
 海外でハーンを愛する人に、出会ったことがある。日本文化研究で知られたスパーリング氏である。ハーンの一節を引用したら、それだけで、心が通じたようだった。別れのときに、彼はなかなか握手した手を離さなかった。彼のように、ハーンによって日本に出会い、日本文化を学んだ人は多い。ハーンの描いた日本の美が、どのようなものであるかを知ることは、現代の日本人にとっても意味のあることであろう。
良質な訳本 ★★★★☆
 小泉八雲のアンソロジー。340~50ページの間に、バランスよく選ばれた怪談・エッセイ・評論が並ぶ。「日本人の微笑」など高名ながら読む機会のなかなかないものを入れてあるので、これ一冊で主要なものを押さえられるのが嬉しい。
 また、上田和夫氏の訳文も、抑えた簡潔なもので、読んでいて好感が持てる。(このあたりは個人差あるかもしれませんがね・・・)
 小泉八雲の作品を知る上で、簡便かつ良質な一冊であろう。新潮文庫は翻訳に良いものが多いが、その好例である。
新鮮な驚きの連続 ★★★★★
小泉八雲というと、雪女、耳なし芳一といった作品が有名ですが、それ以外にもこれほど素晴らしい作品を書いていたのかと驚きました。もちろん、雪女のような名作も文章で読むと、また新たな感動があります。
どの作品も、日本の伝統的な美、繊細な恐怖を下地に、斬新な奇想を織り込んで、今読んでも新鮮な作品です。
文章もシンプルで非常に読みやすいです。