インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

日本怪奇小説傑作集 3 (創元推理文庫)

価格: ¥1,155
カテゴリ: 文庫
ブランド: 東京創元社
Amazon.co.jpで確認
錯綜と完成 ★★★★☆
 明治以降の日本の短篇怪奇小説を、全3巻で構成したアンソロジー。
 3巻には、昭和35〜平成5年の17篇が収録されている。吉行淳之介、星新一、中井英夫、吉田健一、澁澤龍彦、高橋克彦など、ビッグ・ネームの作品がそろえられている。このシリーズの編集方針は、著名な作家(特に純文学系)の「知られざる」怪奇小説をピックアップすることにあったようで、それはそれで面白いけれども、食い足りない思いが残ったのも事実。
 しかし、逆に言えば日本の近現代文学が常に怪奇な要素を孕んできたということなのかも知れない。日本的な情念の世界は、キリスト教世界とは異なり、簡単に人間外の世界とつながってしまう。怪奇な物と自己とが気がつかないうちに溶け合ったりしてしまうのだ。その意味では、より恐ろしい世界なのかも知れない。
収録作品一覧 ★★★☆☆

収録作品一覧です。

「出口」(吉行淳之介)
「お守り」(山川方夫)
「山ン本五郎左衛門只今退散仕る」(稲垣足穂)
「くだんのはは」(小松左京)
「名笛秘曲」(荒木良一)
「楕円形の故郷」(三浦哲郎)
「はだか川心中」(都筑道夫)
「箪笥」(半村良)
「門のある家」(星新一)
「影人」(中井英夫)
「幽霊」(吉田健一)
「遠い座敷」(筒井康隆)
「縄」(阿刀田高)
「海贄考」(赤江瀑)
「ぼろんじ」(澁澤龍彦)
「風」(皆川博子)
「大好きな姉」(高橋克彦)