インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

毒舌・仏教入門 (集英社文庫)

価格: ¥1
カテゴリ: 文庫
ブランド: 集英社
Amazon.co.jpで確認
毒舌・仏教入門 (集英社文庫) [Mar 01, 1993] 今 東光
毒舌・仏教入門 (集英社文庫) [Mar 01, 1993] 今 東光
漫談・戸津説法 ★★★★★
今東光さんは天台宗の僧侶で法名は今春聴.「聴」を見て瀬戸内寂聴さんを思い浮かべるかもしれませんが,なんと瀬戸内寂聴の「聴」は今春聴の「聴」で,瀬戸内寂聴さんは今春聴さんの法弟子になるそうです.

本書の内容は,昭和50年8月21〜25日に比叡山の東南寺で行われた戸津説法を文字に起したものです.タイトルは『毒舌・仏教入門』ですが,毒舌ではなく率直な意見を漫談風に語っているだけで,また,内容は仏教の入門ではないため,タイトルは『漫談・戸津説法』の方がシックリきます.

感銘を受けたのは,法話もさることながら,難解な仏教の研究をしつつ,その真髄を一般の人々に解り易く伝えようとする今東光さんの姿勢です.その姿勢は仏教に限らず学問を志す者全員が見習うべきだと思いました.
面白い本ですが、仏教入門ではありません。。。 ★★★★★
タイトルの仏教入門をそのまま期待された方はがっかりする本だと
思います。これは今和尚が天台の行事の戸津説法として檀家の
ご老人達に語った説法集です。天台の歴史や、伝教大師のお話が
少しは紹介されますが、どちらかと言えば檀家に対してお坊さんが
サービスで語ってるお話なので、柔らか過ぎるというか。。。

和尚の辛口の説法を期待している人にはガッカリの本かもしれません。
また、今和尚なりの仏教入門を期待している人にはもっとガッカリの
本だと思います。(私はその意味で飛んでもガッカリでした。。。)

しかしながら、今東光ファンとして和尚が戸津説法で何をしたかを
知りたかったとすれば、非常に面白い本です。説法をはじめるお香の
儀式を小馬鹿にしたり、最後は天台の教義を顕と密で分けるべき等、
そのほかのお坊さん達は飛び上がったであろうような行動や発言をし、
アマチュアのご老人達には面白い話を、プロのお坊さんには痛烈な
批判を与える、離れ業をとげています。

ですので、仏教入門を期待された方にも、辛口説法を期待された方にも、良い意味でジャブをかましてる面白い本です。ぜひお読みになってください。
文庫本一冊で気楽に仏教を知ろうというのが虫がいいわな。 ★★★☆☆
 もともと、昔の本を読むにあたって宗教知識ってのは欠かせないなぁとは思っていて、タイトルだけで読んでみたです。今東光ってヒトの存在も薄々は知ってたけど具体的には知らなかったし。そういう人間にとっては、「自己弁護のツールとして『仏教』を得たけったいなおっさん」と見えてしまうです。講話をテキスト化したものなんだけど、こーいう方の話ってのは実際聴かないとおもしろさは分からないだろうし、人柄や口調を知ってる上で読むならいいんだろうけど、初見のヒトにはさほどの魅力を感じないんじゃないかと。つか感じなかった。今氏の責任じゃないだろうなとは思うけど。

 断片的な知識は得られても、文庫本一冊で気楽に仏教を知ろうというのが虫がいいわな。

やっぱり本物 ★★★★★
この方の「身の上相談」が好きで読んでいました。
天台宗の偉いお坊さんという認識はあったので、
「この方は『僧』の立場で、どんな風に宗教の話をしていたのだろう?」と思って読みました。
読んで大正解でした。
押し付ける感じなど全くない、天台宗の自慢話でもない、
もっともっと広い観点から話しているんだと思いました。
信仰があってもなくても、何を信仰していても、素直に面白く読めるのではないでしょうか。
勿論、知識のひとつとして読んでも損はないです。
どこが「毒舌」なのさ、わかりやすいのに。 ★★★★★
故今東光猊下というと決まり文句のように「毒舌」という言葉で飾られるのはなぜでしょうね。逆に言うと一般的に仏教がいかに高尚にというか取っつきにくく捉えられているかという証拠のようにも思えます。

仏教の開祖釈尊は対機説法の驚異的達人であって、日常巡り会うありとあらゆる場面を捉えて、説法をされていたわけですから、仏教はもともと生活に密着していたんじゃないでしょうか。それがいつの間にか、僧侶にでもならないと理解できないものになってしまった。それを猊下が嘆いて、分かりやすい説法に努めた結果が「毒舌」じゃあ、どうしてくれるっちゅう感じです。