どこの会社でも監査役とは「監査役室」という部屋はあるものの、取締役でも執行役でもなく、何となく頭数を合わせるための役職っていうイメージがあると思います。しかし、この本を読むと監査役の本当の権限および与えられた指名が良く分かり、目から鱗でした。
是非当社の監査役にもこの本を読んでいただきたいものです。

　この作家の一連の小説を読んで、私は現代社会のある決定的な事柄について気づかせていただきました。日常生活においても仕事上においても、それを知ってるのと知らないのでは格段に違いますね。「それ」とは何か、ここでは敢えて書きません。みなさんも読んで感じて下さい。

　そしてこの作品は、この作家の作品の中でも一番ストーリー性にも富んでいて面白い作品です。監査役という、あまり省みられない存在にスポットライトを当ててる興味深い作品です。

監査役ってなにをする人？
そう思っている人は多いのではないだろうか。
この本を読むと監査役の役割およびその権力の強大さが非常によく理解できる。しかも、小説してもなかなか面白いので｢監査役の役割ってなんだ？｣とか意識せずに読んでも、読み終わった頃には自然と監査役の役割が理解できるではないだろうか。

ひとりのサラリーマンの反乱を描いた企業小説である。一番驚いたのは「監査役」の権限の強大さである。日本の会社の現実からするとややリアリティに欠ける気もするが大いに勉強になった。商法の勉強の良い教材となる本。