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アメリカにおける秋山真之 米国海軍の内懐に(上) (朝日文庫)

価格: ¥840
カテゴリ: 単行本
ブランド: 朝日新聞出版
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:島田謹二/著 出版社名:朝日新聞出版 シリーズ名:朝日文庫 し39-1 発行年月:2009年11月 関連キーワード:アメリカ ニ オケル アキヤマ サネユキ 1 アサヒ ブンコ シ-39-1 ベイコク カイグン ノ ウチフトコロ ニ あめりか に おける あきやま さねゆき 1 あさひ ぶんこ し-39-1 べいこく かいぐん の うちふところ に、 アサヒ シンブンシヤ アサヒシンブンシヤ 0042 あさひ しんぶんしや あさひしんぶんしや 0042、 アサヒ シンブンシヤ アサヒシンブンシヤ 0042 あさひ しんぶんしや あさひしんぶんしや 0042 著者の島田謹二は、『坂の上の雲』の文庫解説を執筆し、司馬遼太郎が深く敬愛した碩学の人である。「外国に学ぶだけではダメだ。エッセンスを使いこなせるようにならねば」若き日にアメリカ留学を命じられた秋山真之は、理想に燃えて米海軍の機密情報に接するが…。 第1章 マハン大
上巻は真之の評伝というより、『米西戦争物語』だが・・ ★★★★☆
表題からは秋山真之の評伝、それもアメリカ留学時代という
さほど長くはない時期だけを切り取ったものという印象を受けるが、
蓋を開けてみると、最初のほうこそマハンとの出会いなどが描かれているものの、
上巻の途中からは、米西戦争のひたすら克明な活劇風の描写が続く。

当時の米軍のいささか「牧歌的」とも言いうる編成や作戦行動について、
陸軍から出向していた柴五郎少佐が論評を加えている部分などを読むと、
そのわずか半世紀後に日本が圧倒的な物量差を見せつけられて完敗したのと
同じ軍隊とは到底思えないが、考えてみれば、ペリー来航からやはり半世紀で
ロシアを打ち破った日本についてもほぼ同様のことが言えるわけで、
そのような歴史のダイナミズムを感じさせてくれるという点において、
本書は第一級の歴史資料たり得ていると思う。

とはいえ、主人公であるはずの真之は、時折鋭い眼を光らせては
何かノートに書きつけたりするのを除いて、後半はほとんど登場しなくなってしまうし、
比較文学者である著者がこの戦争の経過を描く際の手つきは、
ほとんど鼻歌混じりと言ってもいいほどに愉しげなもので、
(もちろん、戦争の悲惨さや残酷さについても余さず描かれてはいるが)
これでは評伝というより『米西戦争物語』だろう、という気がしないでもなかった。
明治期日本を代表する日本海軍草創期の雄のアメリカにおける活動 ★★★★★
坂の上の雲のドラマ化で関心を高めている方も多いかと思いますが、本著作は、その主要登場人物の一人である秋山真之のアメリカにおける活動を、明治期日本人の一肖像としてまとめられた研究成果である。米海軍の戦略家としで名高いマハン大佐との出会い、米西戦争の観戦武官として秋山が何を感じ、何を得たか、ロシア海軍軍艦のアメリカにおける建造状況の視察等、その後の明治日本海軍の行く末にとって大きな意義を有する秋山の足跡を精緻に追った成果となっており、必ずしも軍事専門的なことに関心が薄い方にとっても興味深い作品となっていると思います。