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竜馬がゆく〈5〉 (文春文庫)

価格: ¥660
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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幕末を舞台に、日本人の精神文化と魂を語る。 ★★★★★
時代を動かした竜馬の魅力、27年前に読んだ『竜馬がゆく』(五)、薩摩藩の西郷隆盛と、竜馬が初めて出会った名場面がある。

薩摩藩邸で、竜馬が鈴虫を取って、その鈴虫を、西郷が虫籠に大切にする。
次に会う時も、鈴虫がいるように気配りをする西郷の気持ちと、それを読み取る竜馬の心情が、動乱の幕末を命がけで戦って生きている二人の男の姿を見せてくれました。

『竜馬がゆく』を読んで思ったのは、優れた人との出会いを求めて、日本中を歩き回った竜馬である。
それと、藩主に対して「意見書」を書く情熱的な若者たちから、時代を読み取ろうする姿勢は、時代を超えて共通するものがある。

20代、30代の若者たちが、それぞれの信じる道のために、幕末に命を落とした歴史に心が揺れ動かされた。
司馬遼太郎から、日本人の伝統的な意識を学ぶ最高傑作『竜馬がゆく』である。
事を為す人間の条件 ★★★☆☆
・運
・愛嬌
・晩熟
・独創性
・私欲をなくす
・純情と老獪を使い分ける
・時勢を読む直観
・時勢という波を乗りこなす
・時勢における自分の身の程を知る
・目的のために私情や感情を犠牲にする
・目的のために利用できるものはすべて利用する
・なるべく犠牲者を出さない(Win-Winを考える)
・観念主義でなく理想主義と現実主義を併用
・利害で人を繋げる(経済力を使う)
明治維新へ雪崩れこむ様がスリリング ★★★★★
新撰組が長州藩を襲撃した池田屋ノ変より、明治維新へ雪崩れこんでいく様が見事に描かる。竜馬が世論を見守りつつ待っていた激動の時代に突入する。勝海舟の紹介で西郷隆盛に会うタイミングもまた面白い。
やはりいいですね ★★★★★
先ほど、読み終えて、少し、脱力感に浸っている所です。ああ、面白かったという感慨。読み終えてしまって、これ以上の本に出合えるのだろうかという虚脱感。ただ、言えるのは、何度読んでも、面白いし、感動するし、泣けるという稀有な本であること。
最後の方に、司馬は、「事をなす条件をなす人間の条件というものを書きたかった」とこの本の主題について書いており、「その使命が終わった時、惜しげもなく、天に召し返した」とあります。竜馬というのは、まさに、幕末の混乱を収め、大政奉還をなし、明治という新しい国家を作る為だけに、天がこの世に使わした奇跡の人といえる気がします。今後、この本を、何回、読み返すことになるのでしょうか。でも、また、その時も笑って、感動して、泣いている自分がいるでしょう。
竜馬というのが奇跡的な人物であったのと同時に、司馬と言う人物が、竜馬を題材に小説を書いてくれたことも、我々にとって天啓としかいいようがない奇跡と思わせる本です。
同志が散って行く中、じっとこらえ時期を待つ竜馬、裸一貫となっても尚展望に一点の曇りもない ★★★★★
歴史上の人物が次々に登場する。壮烈な覚悟を心に秘めている。何が明治維新の志士をそうさせたのか、現代の我々と何が違うのか?武士道という潔さのカルチャーがそうさせるのか。へこたれなさ、死に対する恐れのなさは驚嘆をもって心に感じられる。

竜馬は、それでもじっと落ち着いて頃合い、機会を探っている。一個の命簡単に葬り去れぬと念じているかのようだ。西郷隆盛と出会う。歴史上の人物が交錯する様は、これがノンフィクションにほぼ近いフィクションということすら忘れさせて、あるがままの歴史に接しているようだ。


参考になった個所は以下の通り、
→来島又兵衛
 晋作もそうだが、あんたも書物を読みすぎておる。情勢を云々してから行動しようとしおる。武士が士道を立てるのに情勢もくそもあるものか。君辱めらるれば臣死す、武士はこれだけを知っておればよい

→古高俊太郎
 来島さん、やりましょう。新しい時代が来るためには死に役が必要です。私は今年37になる。すこし長く生き過ぎています。この一挙のために死にますかな。
 新撰組は古高に言語を絶するほどの拷問を加え、古高はよく耐えた。が、最後に古高を梁に逆吊りにし、足の甲から裏へかけて五寸釘を打ち込んで突き通し、それへ百目蝋燭を立てて火を灯した。

→西郷
 島津久光に好かれず、しばしばその怒りを買い、二度、島流しになった。
 この人、学識あり、胆略あり、常に寡言にして最も思慮深く、雄断に長じ、偶々一言を出せば確全人の肺腑を貫く。且徳高くして人を服し、屡々艱難を経て事に老練す。其の誠実、武市半平太に似て、学識之有り。実に知行合一の人物也。是れ即ち、洛西第一の英雄に御座候。

→勝海舟
 単に幕臣ではない。百世に一人出るか出ぬかの天下の豪傑ですぜ。
 西郷曰く、
 勝氏と初めて面会したところ、実に驚き入った人物にて、とんと頭が下がりました。どれだけの智略が之有るやわからぬ塩梅に見受けました。まず英雄肌合いの人にて、佐久間象山より人物の出来は一段と勝っており、学問と見識はそれ以上であります。今はただただ、この勝先生をひどく惚れ申し候。