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新装版 竜馬がゆく (3) (文春文庫)

価格: ¥702
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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時代小説 ★★★★★
やはり面白い。脱藩を許された経緯には大変驚かされた。そして、お竜との出会いが不思議な感じがした。運命ってそうゆうものね(笑)
時代を加速させた、勝との出会い ★★★★☆
遂にきた、最も楽しみで興味深かったと言ってもいい、勝海舟との初対面のシーン。

勝を暗殺しようと勝の家に行った竜馬が、逆に勝に弟子入りするという伝説の一幕。
竜馬の気まぐれな(?)行動を、著者もうまく描ききれなかったようだが、この場面の解釈にはなるほど〜、と思わされる。

この勝との出会いが、竜馬自身にはもちろん、日本にとっても、時代の流れを変える大きな出来事となる。

情報の少ないこの時代、脱藩してお尋ね者となった竜馬が、革新的な考えを持ち得、海援隊を組織することが出来たのは、勝の力があったためだ。
勝の、幕府軍艦奉行並という地位による情報力、実際に外国を見てきた経験と国際感覚を、固定観念に縛られず自由な発想力を持つ竜馬はスポンジのように吸収していった。


多くの志士が、勤王だ、攘夷だ、倒幕だと叫び、議論し、武力行使を始める時世に、竜馬は勝と海軍学校を組織し、金策に走る。
これが、古き時代を壊し、新しい時代を築く礎となる。

男は、法螺を吹きながらも実務家であれ。
目まぐるしい展開に時間を忘れる。 ★★★★★
勝海船、おりょう。竜馬の人生で大切な出会いが3巻には終結している。日に何度も歴史上重要な動きをする竜馬に対して、著者司馬さんも「追っつけなくなってきた」と本書で語っているくらいだ。目まぐるしい展開に時間を忘れる。
歴史上の人物が交錯し始める、三菱創始者岩崎弥太郎、勝海舟 これが史実であるとは恐るべし明治維新 ★★★★★
江戸時代には、藩という意識はあれど、日本人という意識はきわめて希薄だったという。その点、イタリアの歴史と似ている。人は環境に左右される生き物であり、藩人という意識を飛び越えて日本人であることを明確に意識して、ある意味泰然と、しかし周到に生きた日本人の嚆矢が坂本竜馬であろうということが良く分かる。現代においても、大局を観るということの意義はいささかも失われていない。この小説そのものも、昭和42年ごろ執筆されたと聞く。

調べたところ、「産経新聞」夕刊に1962年6月21日から1966年5月19日まで連載された作品であるとのこと。4年がかりの大変な力作。

参考になった箇所は、以下の通り、
→岩崎弥太郎
 利口な男なのだ。新旧両派の対立が将来もっと激化することを見通している。
 そういう対立の間にはさまれて、人に無用の恨みを買ったり、あるいは大怪我をしたりするのは、ばかばかしいと思ったのだ。
 もって生まれた気力胆力が超人的

→アメリカなどは、将軍家を選挙するそうじゃ。商人でも、票が多ければ将軍家になれるそうじゃ。それから見れば、土佐の上士、郷士の争いなどは、鼻くそのようなものではないか。

→馬鹿
 まだ、早すぎたのだ、時期が。
 無駄に命を捨てた連中への、言いようのない怒りである。

→寺田屋
 現今もなお、ほぼ旧観をとどめて営業を続けているから、興味のある読者は一泊されるがよかろう

→瀬戸内海で私設艦隊を作り上げて、その武力をもって世直しをやってやろうと考えている竜馬

→竜馬
 およそ我意我執というものがなかった。天然自然に、まるでうまれたままの明るさで生きているような男だった。もともと、何を容れるにしても、器が途方もなく大きくできているのである。
 剣は、詰まるところ、技術ではない。
 所詮は、境地である。
司馬の人物評が面白い ★★★★★
 私は幕末については教科書程度の知識しか持ち合わせていなかったので、本書で描かれる寺田屋事件や竜馬と勝海舟の出会い等の劇的な歴史の展開にただただ圧倒されてしまった。幕末の面白さを今更ながら理解できた感がある。本書の特徴は、筆者が主要登場人物の一人一人に対し、これでもかと言わんばかりに分厚い性格付けを行っているところである。ここから伺い知ることのできる司馬の人物評が興味深い。