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月光条例 4 (少年サンデーコミックス)

価格: ¥420
カテゴリ: コミック
ブランド: 小学館
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急降下では? ★★★☆☆
2巻〜4巻でノリに乗って爆走し最後はちょっとだけシンミリしたシンデレラもハッピーエンド。

しかし以降の短編「聞き耳ずきん」「ピノキオ」「わらしべ長者」「ヘンゼルとグレーテル」

はどうもさえません。キャラクターもストーリーも既にマンネり化したのでしょうか。

元ネタは非常にユニークなのですから5巻以降の復活を期待します。


本当に藤田作品なのか ★☆☆☆☆
藤田さんの漫画はアクションよりも人情味のある展開が好きで、
過去作品のどれも涙無しには読めない物ばかりでした。
ですが、今回の「月光条例」はどうにも首を傾げたくなる内容でした。
おとぎばなしのキャラを壊し、本音を語らせ、最終的に「おとぎばなし改変」が
なされる展開は斬新で面白いとは思います。
一寸法師やシンデレラの独白には共感できる物が多々ありました。
ただ、肝心のメインキャラに何の魅力もありません。
人としての弱さが全く感じられず、何故強いのかという点に対しても説明一つ無い月光。
ふらふらしているだけなのに常に上から目線で、しかも口先だけのエンゲキブ。
こんな連中に説教されても説得力ありません。
好感もてるのはハチカヅキくらいです。
おとぎばなしも不満を解消したバージョンが最後に載るのですが、一寸法師のものは
きちんとまとまっているのに、シンデレラはあきらかに変。
前半の暴力娘と後半の女性政治家、どうみても別人です。
本編でのエンゲキブの行動を反映させたかったのでしょうが、こんな二重人格みたいな
主人公、子供向けとは到底思われません。
暴走シンデレラは格好良かったんですが。
この話以降の短編に至っては、おとぎばなしより月光とエンゲキブの恋愛が描きたいのが
見え見えでげんなりしました。
月光の嘘話の方が遙かに面白そうです。
何よりも「月光条例」四冊揃っても、過去の短編集一冊に面白さで負ける体たらく。
もう「月光条例」はいいので「黒博物館」の続きを待っています。





ファンだからこそ違和感 ★★★☆☆
昔話をモチーフとした漫画やエッセイは数あれど、さすが藤田和日郎というべき作品です。
だからこそ逆に違和感を感じる作品でもあります。
迫力のあるタッチはますます磨きが掛かり、人物設定もよくストーリーもひねりが効いてますが、どこか無理矢理感が否めません。
「藤田和日郎はこうあるべき」みたいな印象を受けます。
話の端々は面白くても全体としての面白みに欠け、この巻にいたってもストーリーに引き込まれません。
強引過ぎて共感できないのです。
絵柄も描き込みは凄いのに、人物に魅力が感じられない…。

「うしおととら」「からくりサーカス」が名作だった分作者の力みが出ている、とは思いませんが、以前には薄かった「和日郎スタイル」の確立が弊害になっているような気がします。
少し前に刊行された「邪眼は月輪に飛ぶ」は主人公が老人でしたが、こちらはのびのびと描いている印象がありますので、掲載誌の違いからでしょうか。

私はこの作者の大ファンです。
だからこそ、この作品は手放しで褒められないのです。
さようならロジャー!君を忘れない ★★★★☆
シンデレラ編完結しました。最後のシンデレラとエンゲキブの会話は、うんうんとうなずくことしきり。女性は多く共感するのではないでしょうか。ラストページで、いつも通りこちらも嬉しくなる。

「ききみみずきん」「ピノキオ」「わらしべ長者」「ヘンゼルとグレーテル」ここからは1話完結の形式が続きます。どれも藤田先生のエッセンスがぎゅうぎゅうに詰め込まれていて、1話ではもったいないような、1話だからこそ素晴らしいような。
藤田先生の作品で、こういう形式はちょっと新しいですよね。長いお話の間に1,2話短編が入ると言うのは前にもあったと思いますが。「月光条例」のお話自体をどういう形で進めていくのか、実験されているようでもあります。いろいろな意味でこの部分は必見です。

「あまんじゃくとうりこひめ」ちょっと「うしとら」を思い出させるような雰囲気で、次巻に続いています。

この方の作品ですので、1篇1篇の面白さだけでなく、メインストーリーというようなものがいずれ必ず背後から立ち現れてくるのだろうな、と思います。それがどういう形で現れてくるのか?この先の展開も楽しみです。
相変わらず ★★★★★
藤田和日郎作品の質の高さはなんだろね。後半の閑話休題ネタもひねりがきいてるし。 まぁ、主人公キャラは好き嫌いがあると思うけれど、藤田漫画の根底にある魂は前作までの主人公同様に受け継いでいる。月光の笑顔は才賀勝の笑顔であり、怒りは加藤鳴海の怒りであり、少年らしさは蒼月潮のそれなのだ。
今後は「帰るトコ」「居場所」ってのがキーワードになるんだろうけど。あ、「きき耳ずきん」に出てきた女の子、このまま終わるとは思えない。麻子と真由子がいたように。しろがねとミンシア姐さんがいたように。
まぁ、本屋さんで「藤田和日郎」の文字を見たら内容を確認する必要なく買う価値がある。たとえ、俺が30を過ぎたオッサンだったとしてもね。