これがレヴィナスへの入り口でも間違いではない。
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言われる通り、これは晩年の講義録である。しかし講義を聴いている全てがレヴィナス思想家というわけではあるまい。これから入っていても、十分に理解される。また細かく、区分されているため、却って理解が早いかもしれない。レヴィナス思想の重要タームはすべておさえられているので、理解を逃すことは無い。
出口が入り口であるという、逆説もまた存在するのだ。
さらに、ハイデガー、フッサール、カント読解、ヘーゲル解釈も交えられているので、思想体系全体にも触れうることが出来る。