もしかしたら自分も
★★★★★
私も妻子ある人を愛している身であり、共感してしまいました。
ありえる話。
涙なしには読めません・・・。
★★★★★
涙無しには読めない1冊。
結婚式までの4ヶ月間の恋とはわかってはいても、どうにもならない男女の恋愛。
沓子の精神状態が、切なく、狂気していく様子・自ら彼の元から消える決断をした心情に涙があふれてでてしまった。
こんなににも、感情移入してしまう小説に始めて出会った気がします。
私も死ぬ時は愛したことを思いだしたい・・・と思います。
ファッショナブルではありますが。
★★★☆☆
ストーリーは面白く、設定もファッショナブル。
一気には読めたのですが、物足りなさがありました。
主人公の豊の結婚前のつかの間の恋人である沓子が華やかで外に出すパワーが強いのと対照的に、婚約者である光子は控えめでパワーを内に持つタイプ。
物語の前半は沓子との日々が前に出つつも、舞台の裏側にいる光子の存在が大きいのですが、後半になると光子が本当にただのわき役になってしまいます。
沓子との思い出を抱きつつ生き続ける豊の横で、光子は本当に幸せだったのか、夫の過去に気付いていないのか、そこが描かれていればもっと深みのある物語だったと思います。
また、沓子が別れた豊のことを一生思い続けたというのも、現実的ではないですね。
若い時の思い出を胸にしまい、社会的にも家庭的にも成功しながら物足りなさを感じている男性の卑怯さは、おそらく作者の意図どおり、よく描けていますが、女性の心理が描けていないのは、それを見ようとしない作者の臆病さによるものではないかと感じました。
男は卑怯だ!
★★★★☆
豊と沓子は情熱的に4ヶ月間愛しあった。好青年を演じ続け、悩んだ末、光子との安定した結婚を選ぶ。
25年後に再開してお互いの気持ちを確かめあう。沓子が連絡先を渡したが豊は一歩を踏み出そうとしない。
再開から1月後、沓子は手紙を書いたが豊は返事を出さない。
さらに4年後に沓子から手紙が届くが、また返事を出さない。
最後にガンで臨終を迎えそうだという手紙が届き、やっと返事を書き、バンコクへ飛び立つ。
お互いに30年間も想いながら、出世を優先する豊が卑怯に思えてならない。
人生で本気で愛せる人と出会えることは少ない。それを分かっていながら、なぜ歩み寄らないのか豊の優柔不断さに腹がたった。
この小説のような男にならないため、愛した女性がSOSを出してきたら、できるだけ早く逢いに行き力になるつもりだ。
2001年に出版されたときに泣きながら読んだ。今年の7月にDVDを観て感涙し、再度本を今日読んだ。
本に比べると映画は内容が薄く感じた。
愛したことを思い出す
★★★★★
これ,海外出張の際に成田空港の本屋で見つけて買って,偶然にも機内で映画もやっていて,原作と映画とほぼ同時に読んで観たのですよ.しかも行き先がバンコク!
映画の中の映像はきれいだったけど,断然,原作の方が良いですね.
私はこれを読んで,驚くほど自分の境遇に似ていて,思いっきり感情移入しちゃいました.
まぁ自分はエリート好青年ではないけど(笑),心も身体もものすごくピッタリくる女性に出逢い,4ヶ月ほどの濃密な日々を過ごしたものの,様々な事情で泣く泣く別れてしまいました.25年後にどうなるかわかりませんが...
本当に愛せる人に出逢った人でないと,この内容に共感できないんじゃないかな.単に優柔不断な男だと批判するだけかもしれない.
やっぱり私はきっと死ぬ間際は愛したことを思い出しますね.
本気で愛したことのあるすべて人におすすめします.