騙して売っても、ね。
★☆☆☆☆
これは文章読本ではないけれど。
タイトルで騙して売るような本は不誠実だと思う。「書きあぐねている人のための小説入門」となっていれば、誰だって小説の書き方を指南するマニュアルだと思うだろう。入門とあればそれも初心者向けだと思うだろう。
ところが。
第1章で「小説を書くためのマニュアルはない」と断言する。
ずいぶんと自信を持っている我、どうやら、ご本人には「できない」という宣言のようだ。
なんで、こんなタイトルにしたのだろう? 謎だ。
読み始めると、自作の紹介が多い。どうやらご本人には、自分の小説が誤解されている、正しく意図が伝わっていないというコンプレックスがあるようだ。
「そうではない。ぼくはこんなに物知りで。こんなに研究して。そしてあんな立派な小説を書いたのだ」ということを主張しているようで。
保坂さんは小説を小説でなく、大説くらいに思っているんじゃなかろうか、と思ってみた。
そんなことより、もっとすらすら読める小説を書く修行でもしてもらいたい。
引用して紹介されている自作の小説は、読みづらいのだ。
興味を惹かれるが、指南書にはならない。
★★★☆☆
本書を読みこなせば、新人賞くらいは取れるようになる、と豪語する本。ほぼ日刊イト
イ新聞でダイジェストを読むことができ、その話は一見の価値がある(「ほぼ日」「書き
あぐねている人」で検索してください。そこから開くページにはいきなり第五回目の連載
がでますが、ページの下の方に一〜四回、各連載へのリンクがあります)ただし、書籍で
は、ほぼ日連載時に感じた迫力は薄まってしまっている。ウェブ上では面白いが、紙の本
になると魅力が霞んでしまっているのだ。それも、書いてあることが全く同じ話であるの
にも関わらずに。どういう印象かと言えば、不思議なことに具体例が失笑してしまうほど
稚拙に感じられてしまう。掲載されるメディアによって、ここまで文章の印象が変わるの
かと驚かされる。
また、「新人賞くらい取れるようになる」とは言っているが、初学者がそれを真に受け
てはいけない。これは保坂和志の小説論であり、小説の理解を深めたいと考えている人の
参考となる。だが、ビギナーを突然「小説家」に変える秘薬では決してなく、期待させる
ものが大きい分だけ、少々残念な一冊だと言える。
それでも読者はきっとほぼ日の連載に感銘を受け、小説家志望者はこの本を手に取りた
いという衝動に駆られることだろう。文章にも引き込まれる。
だがしかし、保坂氏が述べているようには、自らの小説のイメージは膨らまらない。ま
してや「書きあぐねている」人が、小説を書こうと踏ん切りをつけることも難しい。初心
者が小説を書き出すためには、心血を注いで作る自らの著作が駄作に成り下がってしまう
ことを恐れない諦念と、同時に、最高の自己表出をすることで、未曾有の傑作を書き上げ
られるとする揺るぎない確信を持たなければならない。そのために必要な、小説を書くた
めの知識や勇気を、この本はもたらしてはくれない。
読み物としてはいくら優れていても、残念ながら指南書としては飾り物程度の出来上がりだと言わ
ざるを得ないだろう。
批判するほどのことは何一つない。
★★★★★
小説を書くのに必要なこと・・それは自らの感受性のアンテナを最大限にして魂を振り絞り、それを文章に落としこんでいくことに他ならない。
↑こんなこといってる人は一生小説家にはなれないということが書いてあります。
はるかかなた昔に一冊だけ出版したことがあります。(アマゾンでも買えるようですが・・)
ここに書いてあることすら理解できない人は、小説家にはむかないと思います。
反論するほど、変なことは書いてありません。ごくごく当たり前のことだけ。
ある意味適正テスト。
作者はこの本を出版後7年間近く小説を出してない。
★☆☆☆☆
この本を出版してから7年間近く小説を出版していない。
小説についての本を何冊か出していますが、とても読む気にすらならない。
この7年小説を書かない人が、小説を書く事について語ってもね…。
典型的な文系人による駄書
★☆☆☆☆
明治大学の有名な某教授は、テレビへの出演料は無料であるが、講演への出演料は数百万円を取っている。その教授は、2か月に一冊程度のペースで内容の無い駄書を出版し儲けている。彼は儲けるために書いているのであって、構築した研究成果を伝えるために書いているのではない。
この本は、その人の書いた本と似たような本だ。まったく内容がない。終始抽象論で終わっている。曖昧な主張と苦笑してしまう根拠で占められている。よくもこんな駄書を出版する気になったなぁ、と笑いながら読んだ。