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三国志〈第2巻〉 (文春文庫)

価格: ¥691
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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ようやく「三国志」が始まる、のだが・・・ ★★★★☆
第二巻は8代順帝の死後から12代霊帝期の黄巾の乱まで。ようやく通常にいう三国志時代が始まる。ということは、後漢王朝は衰亡の道を辿っていく。

民衆が反乱するということは政権の信頼が喪われたということであり、第二巻の前半は前巻に引き続き、宦官と外戚の暴欲比べのようなものが続く。党錮の禁に象徴されるように、官僚は常に権力者の暴戻の犠牲者であるかのように書かれているが、実態はどうだったのだろう。多分にプロパガンダを含むのではないか。

世の中が乱れた結果、後半では遂に曹操や董卓、あるいは劉備の師である蘆植や、孫権の父である孫堅が、歴史の表舞台に登場する。

とはいえ引き続き人物譚が多くて、単純に三国志のドラマの面白さを味わいたい人には寄り道が多すぎる。宮城谷さんは正史を意識されているようだが、現代出版物としては紀伝と列伝を同時並行に書かざるを得ない。巻を進むごとに、読者としてはドラマ好きよりも歴史好きが残っていくのだろうか。
3巻待望 ★★★★★
内容は書きません。皆さん書いているから、3巻はいつ出るのか待ち遠しいファンです。

というか2巻でようやく、よく知られている三国志の走りです。
学者魂、よくぞここまでやってくれます。 ★★★★☆
曹操の祖父の宦官、曹騰が少年から親父になり、霊帝と宦官たちの悪政が脈々とかかれ、曹騰の養子である曹嵩がやっと曹操をこの世に受けるまで、まー、よくここまで人物の繋がりを描いてくれた。1巻よりは読み進めやすくなり…、というのは1巻では人物論中心だったものが、今度は政治中心に物語が動き出したからである。果たしてこれから黄巾の乱から董卓の登場、曹操の活躍や孫堅が活躍し始めるのか。登場人物がそれぞれ活き活きとしてきたので、3巻が楽しみである。
黄巾の乱に至る後漢後期時代史として割り切って楽しむべし。 ★★★★☆
第二巻も第一巻に続く後漢王朝腐敗の歴史物語。最後の章でやっと黄巾の乱に至る。第一巻はまだ皇帝(順帝)が正しい政治を行おうという意欲に燃え、曹操の祖父である曹騰も加わってクーデターを起こす胸のすくような場面があったが、本巻では皇帝まで惰弱で宦官が政治を専横する様が延々と語られる。陳舜臣氏の小説十八史略でごく簡単に採り上げられていた党錮の禁がどういう事件だったのかが詳しくわかったのは収穫。後漢はどうしようもない王朝だったとしか言いようがない。三国志のなじみの英雄の登場が必然であったことが理解できる。そして、三国志前史にここまで多くの頁を割く作者の並々ならぬ意気込みを感じる。

しかし、三国志の血わき肉踊る世界を待望している人には助走が長すぎるかもしれない。頻出する難しい漢字・熟語、天に恥じぬ生き方を理想とする中国的哲学・精神論は著者のファンには苦にならないが、慣れていない人はどうだろうか。また、曹騰と曹操をつなぐ線が見えにくい。曹操の父・曹嵩はほとんど出てこない。結局、第一・二巻は特定の人物よりも後漢という時代そのものに光をあてた群像劇(だから登場人物が非常に多い)として楽しむべき本だと言える。本巻でようやく顔を出した曹操、孫堅、劉備が地ならしの完了したこの宮城谷版三国志の世界でどう活躍するか、次巻以降に期待したい。
黄巾の乱の勃発 ★★★★★
演戯は吉川三国志を読んで知っていましたが、正史を知らなかったので、宮城谷三国志を読んでみました。

文庫版1巻を読んで、続きが気になったので2巻も読んでみました。

後漢王朝の内政の話が中心だった1巻に続き、2巻の中ほどから三国志の中心人物である曹操や劉備、孫堅などが誕生し、活躍していきます。

2巻では順帝の外戚である梁冀が妹である太后を利用し、意のままに政治を壟断することによって後漢王朝の信頼は失墜し、各地では天災や反乱が起き、市民の不平、不満は極に達し、張角を首領とする黄巾の乱の勃発へと歴史は動いていきます。

また、この巻では後に袁紹によって誅殺された十常寺に代わって後漢の実権を握る董卓の動きなど三国志をかじったことのある人に気になることが満載です。

吉川三国志を知っている人やそれ以外の人も是非、読んでみてはいかがでしょうか!