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不毛地帯 第4巻 (新潮文庫 や 5-43)

価格: ¥853
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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新品
今と比べる ★★★★★
 山崎豊子は綿密な取材でノンフィクションとも思える小説を紡ぎだしてゆく。本作は40年ほど前の作品になるだろうが、その詳細さは商社や世界企業となった会社に勤める者にとってかけがえのない資料を提供してくれる。

 それはともかくも、シベリア抑留の体験、戦争の悲惨さを実体験したことが、部分的に戦後高度経済成長の原動力になったこと、今のゆるい仕事のやり方や人との接し方のいい加減さなど、40年以上前には普通であったこと、今ではやり過ぎで企業戦士とも思えること、対照的に映る。

 そういう機会があるのがいいのかないのがいいのか、なくったって、人生を楽しめる人は勝手に見つけるんだろうけど。

 楽な反面、やり遂げたときの達成感が薄い。そういうのって、中学生が一生懸命やることをかっこわるいと思い、大人になると一生懸命やることこそがかっこいいのだと思うのと似ていたるするのかしないのか。
自動車から石油へ ★★★★★
舞台は、国内自動車会社とアメリカの自動車会社との提携から、石油発掘へと移っていきます。
元軍人の壱岐は、戦争中軍事力で奪おうとし、結局それが手に入らなかったがために敗戦したという石油を、今度は平和的な方法で、日本の国益のために手に入れようと奔走します。
そのためには財閥商社や政治家など、立ちはだかる壁がいくつもあるのです…
3巻までと比べるとスピード感がなくなりますが、その分不透明な中東の石油ビジネスの不気味さととてつもない規模の大きさが伝わってくるようです。

それにしても、副社長の里井の、壱岐に対する嫉妬心のすさまじさは、女の私から見ても考えられないほど醜いです…なんとかなんないかな、このおっさん…
読了の達成感 ★★★★☆
四巻にして漸く最終巻。一巻あたり600ページ超、全巻で約2,500ページの超大作でした。読了する頃には達成感が得られます。

68年のいわゆる外資自由化(といっても50%までだったか)とニクソン・ショック(ドルの切り下げ)、そしてオイル・ショックなど、三巻に続き激動の時代を背景に商社マンの戦いは続きます。

勿論本作発表の時点では壹岐正のモデルとなった瀬島龍三の戦いは継続しており、現実には長年に亘り隠然と権力を握り続けていたわけで、小説の終わらせ方はちょっと美し過ぎますね。(モデルに遠慮したわけではないでしょうが。)

その点で、最後に甘ったるくなってしまったきらいがありますが、かと言って権力・欲望世界にズブズブというのでは身も蓋もないので、難しいところでしょう。(エンディングが本作品の価値を下げるものではありません、念のため。)
必読の小説 ★★★★★
1巻600ページ超、全4巻の大作である。日航に勤める主人公を中心に日航の闇の部分を描く社会派小説「沈まぬ太陽」でも彼女の取材の緻密さが感じられたが、おそらく「不毛地帯」は「沈まぬ太陽」が世に出るにあたり、その試金石的な役割を果たした小説なのだろう、同様の取材の緻密さが感じられた。この小説では、シベリアに11年間抑留された元日本陸軍参謀の主人公が帰国後商社マンとして第2の人生を歩んでいく姿を描いており、前半はシベリアでの強制労働、後半は砂漠の中での石油開発と2つの不毛地帯を舞台にしている。様々な不幸、困難を経験しながらそれぞれの不毛地帯に不屈の精神で立ち向かっていく主人公に知らず知らずのうちに感情移入してしまい、大作の割にはどんどん読み進めてしまう。お薦めの1冊である。
終わりよければすべてよし ★★★★★
いよいよ壱岐の人生最後の大仕事、イラン油田の石油開発が始まる。途中で「あれあれ、千代田自動車の外資提携はどうなっちゃったんだ」と置いてきぼりを食う読者ですが、大丈夫です、ちゃんと話はつながっていました。
商社マンとしてこれ以上ない快挙を遂げながらも、人生の幕引きをきっぱりしてみせる彼は、やはり只者ではなかった。
でも、秋津千里さんとの恋には不器用なままで・・・ 亡き妻、息子、娘、NYでのメイド、すべてに祝福されない彼女がかわいそうです。男なら自分の大切な女性も守り抜き幸せにしてくれなくては、半分減点ですね。
しかし、運良く石油が当たったからいいようなものの、社長は棉相場でオオヤマを張り、副社長は石油に莫大なカネを投じ・・・我が社の出来事だったとしたら、社員一同肝を冷やしたに違いありません。物語ではいやな役の角田常務の気持ちが、ちょっぴりわかるような気がしました。