ジャンキー
★★★★☆
とりあえず、麻薬でも打って読むのが一番よいかもしれない
ジャンキーな生き方、ジャンキーの生き方。。。
★★★★☆
麻薬中毒者が描いたリアルな自伝です。
本書に文学的な価値を見い出せるか否かはともかく、とても面白い読み物です。
異次元の世界を垣間見たい人にはおすすめの一冊です。
ジャンキー
★★★★★
昭和の末年頃、一緒に働いていた女の子を共有していたジャンキーな花板のA先輩に進められて読んだけどさっぱりわからなんだのは、A先輩は当時入院するんで寝不足のあっしにヘ●インを破格の無料で譲ってくれたんだが、地元の友人にも相談出来ず、親父(実父)と、R山下師匠と手分けして旅行のついでに処分した。
実は私はいわゆる麻薬だの覚醒剤を駐車したり吸うと頭クラクラで友人たちみたくトリップ出来ない体質なのを1988〜1990年に発見した。
仲間内でも「お薬(ドラッグ)を買うぐらいだったら福原のお姉さんとあそびまさぁ!!」と豪語していた。
それから数年後、R山下師匠からA先輩の訃報を聞いてから自然に涙が止まらなくなったんや!!。
親父(吟遊詩人正宗)はコックんなって数年後、●先輩(名前は関西司厨士界でまだちょっとぐらいは有名人なんで自主規制〜故人)に若気の至りでヒロポンを打たれて
「●さんが進めてくれたみたいな天国気分にゃあならんかったわ…。
まあ、ウチの家系はみ〜んなDNAレベルで自己防衛すんねんやろな〜!。
お前が生まれるずっと前で、オカンと出逢うちょっと前やからええやんけ!!」
と昨年夏頃に電話で宮崎弁混じりの河内弁で言ってた。
でもね、サブカルチャーの流れで初めて読んだ時にくらべて登場人物たちの気持ちがちぃ〜とわ解った時の流れはコワイよね(^^;。
民俗学的観点でも。
★★★★★
バロウズの作品の中では非常に読みやすいです。
高校卒業程度のリーディング能力があれば、原文でも読めます。
でも、この翻訳、とても良いです。
ビートニクスやヒッピーカルチャーに憧れのある世代にとっては、
『ジャンキー』に描かれた世界が、当時の「自由な」アメリカ文化だと思ってしまいがちです。
しかし、現実は違います。
あくまでも、バロウズの目でみた社会が描かれているわけです。
この本に描かれるバロウズは、すねかじりのチンピラ、世間の鼻つまみ者。
みんながみんな、こんな生活してたわけじゃないです(してたら大変なことです)。
山形さんの言う「モラトリアムの塊のようなぷーの人」というのが的確な表現だと思います。
しかし、後に"Literary Outlaw"と呼ばれるようになったバロウズの原点は、
この『ジャンキー』の頃にあるのではないかと、私は思います。
バロウズを知る上ではとても重要な作品。
こんな人もいたんだ、という民俗学的観点でも興味深い作品。
そして読み物としても、くすっと笑える、面白い作品です。
バロウズの自伝的入門ノヴェル
★★★★★
バロウズはカットアップとか引用などが多く、意味不明と思っている読者も多いだろう。
僕も詳細を把握ですることはできない。
『たかがバロウズ本』を読むと、そんなに気負って文学を読む必要性があるのかと思えてくるが、バロウズを前にすると、背中を丸めて、小さな明かりのもとで、視力を最低に悪くしながら、読みたくなるものである。
だがバロウズの処女長編小説である『ジャンキー』を読むと、バロウズの作品は、たばこを吸いながら、カフェの庭先で読むのに足りる作品であるようにも思えてくる。
それだけ、バロウズの作品は多彩な色を持ち、さまざまな顔で読者の前に迫ってくるのだろうが、『ジャンキー』だけは、バロウズを読んだことのない人、にもかかわらずバロウズを読みたい人に、最適の作品である。
いわばウィリアム・S・バロウズの入門書であり、しかしながら解説書にもなりうるものだろうか。
『裸のランチ』をテキストとして、参考書として『たかがバロウズ本』を読んだり研究書を読むよりも、『ジャンキー』一冊を読んだ方が、バロウズ自身には近づける。
決して『裸のランチ』を理解する足しには、ならないが、バロウズに興味を持ち、これからも自堕落な人生を楽しみたいと思っている人たちには、この『ジャンキー』を僕はお薦めする。