独特のリズム感
★★★★☆
『オン・ザ・ロード』のケルアックの小説。愛について書かれた小説。
読みづらい文章だなって思ったけど、読み進めると、あっという間に、そのリズムに引き込まれる。翻訳でもこうなんだから、原書で読めばもっとそのリズム感に浸れるかもしれない。
愛と疑念
★★★★★
ビート・ジェネレーションを代表する一人ケルアックが3日で仕上げたという自伝的な長編。
主人公レオがハーフの黒人女性マードゥへ抱く恋愛感情が、あるキッカケを境に嫉妬心を育み深まっていく。そして女々しい疑心暗鬼に嵌っていく。確かな愛情と疑念の狭間に揺れる様子の描写はとても生々しく、自分事のように胃がキリキリするような錯覚に陥るほどすっかり没頭してしまった。
綿密に構想されたというよりは、荒削りだが良質な素材を活かした素晴らしい小説です。
涙
★★★★★
涙とはtearsである。
美しい。
内省的で。〜まさにジョン・レノンの詩のような。。
僕は泣いた。
アイ・クライ・インステッド。
当時の色、音、街の匂い等が浮かび上がってくる
★★★★★
思い出すたびにいい意味で心がえぐられます。濃厚で透明な葡萄酒のような魅力的なマードゥー。チェロキーと黒人の混血の彼女。日本に住む私には、理解しがたい問題ですがマードゥーを知るにつれとても孤独で悲しい問題だと思いました。そんな孤独と悲しみが余計に彼女を美しく凄く自然の美しさで引き立たせているのだろうと思い二人に何が起きるのか何がそう起こすのか22年間しかまだ生きていない私に何かを与えられた気分になりました。登場人物が面白いほど魅力的でこの本の中でいつまでも生きているかのようです。
やさしくてきれいじゃないか
★★★★★
内省的で想いめぐらざるを得ない主人公の苦しい叫びが心に響いた時、僕は泣いた。