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孤独な旅人 (河出文庫)

価格: ¥929
カテゴリ: 文庫
ブランド: 河出書房新社
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もうちょっと丁寧な翻訳をしてほしかった ★★★☆☆
ケルアックの原文にはときとしてアメリカ人が使う辞書にも載っていないような単語が出てくるので、判らないところがあると本書を随分参考にさせていただいた。そういう一宿一飯の恩義があるのであまり不平不満はいいたくないのだが、ケルアックの散文調を尊重するあまり、日本語としては読みずらい・判らない箇所がある。それは致し方ないとしても、残念だったのは素人のぼくがみても誤訳と思われる箇所が散見されることだった。一例を挙げると終わりに近い『BIG TRIP TO EUROPE』で『SLIVER ALMOND』という単語を『SILVER ALMOND』と勘違いされている。『銀色のアーモンド』なんて存在するのかと原書を確認したら実は『アーモンドスライス』のことだった…

もう少し丁寧な翻訳をお願いしたかった。
ホームレス・ケルアック ★★★★★
いろんな人が書いたケルアック伝を読むと「路上」が出るまでのケルアックは殆どバム、浮浪者である。定職は戦争中の商船船員(兵隊よりも危険、uボートに轟沈される)映画の脚本の要約、鉄道の臨時雇い、森林監視員など。あとは殆どホームレスである。「ロンサムトラベラー」はケルアックの詩的な散文集であるが翻訳が難しいと聞く。私は英文科に籍だけおいたから「路上」「地下街の住人」「達磨バム」と本書は英語のペーパーバックで読んだが意味がわからない箇所が一杯あった。盟友のギンズバーグはケルアックはフランス系カナダ人でフランス語が母国語であるため独特なリズム感のある英語になっていると指摘している。その「リズム感」がどうもいまひとつわからない。音読してみる。サンフランシスコの書店で買ったギンズバーグが読んだ「メキシコシティブルース」のカセットを聴く。いい声だ。「ブーン、ブーン」日本人はケルアックの真価をわからないような気がする。ケルアックの仏教は研究のアナだが誰もやらないようだ。
路上の詩 ★★★★★
短編集。
多少、読みにくいものもあるが、ケルアックの経験をより直接に書いているために、「路上」よりもむしろ理解しやすいところがある。

必ずしも路上ではなく、船に乗っていたり、鉄道で働いていたり、ヨーロッパに行ったり、やっぱりニューヨークでぶらぶらしたり、山の上で孤独だったりと、様々な内容で読み応えがあった。

ケルアックは小説家というよりも、むしろ詩人であるということを改めて感じた。