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百年の孤独 (新潮・現代世界の文学)

価格: ¥15,773
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新潮社
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圧倒的筆力で迫るラテンアメリカ的神話 ★★★★★
マルケスはコロンビア出身、1982年にノーベル文学賞を受賞しています。百年の孤独は世界的ベストセラーとなった彼の代表作です。

マコンドという村におけるブエンディア一族の100年に渡る栄華盛衰を、ラテンアメリカの歴史と寓話を織り交ぜながら語る大作であり、
20世紀を代表する一冊と言えると思います。

ただそこはさすがにラテンアメリカ。この一族はとにかく近親相姦や不貞が多く、また直情的で、にも関わらず行動力があり余っているため
勢いで革命まで起こす輩も現れます。

そんなあらすじで、世界的ベストセラー?と疑いたくもなるかもしれませんが、実直なまでの構成力と時おり織り交ぜられる
神秘的な出来事の魅力に一気に読まされてしまう不思議な魔力を持った一冊です。

読み終わると祭りの後の静けさのような感覚に襲われます。是非実際に試して見てください。
つまらないと思う人がいて当然 ★★☆☆☆
この本の良さが分からないという人がいましたが、本当にその通りです。
この本は人を選びます。人間の感情の細かな動きに興味があって、
ただ物語が続くだけの小説が嫌いな人は、この本も好きになれないものです。
この本は世界の名作として好かれているが、はっきりいってマルケスの作風を
理解できる人は理解できない人より少ないです。よって多くの人は小説を読む
機会がそもそも少ないか、他の人につられているかという場合が沢山あります。
私も読んでいるときは物語の展開に気を取られてあっという間に読みましたが、
読み終わってからはもうどうしても内容を思い出せません。
人の性格も思い出せません。(結構性格が3,4パターンしかなく、皆そんな性格してます)
私のような読者は声を大にしては言えないけど、意外と多いんじゃないでしょうか。
あと新潮のこのシリーズは本当に大学教授の様な硬い翻訳で、マルケスの魅力が半減しています。
そういう事で、とりあえず名作という事で2つ星あげましたが、それ以上はあげられないです。
文学は人をからかうための最高のおもちゃである ★★★★★
この小説の中である男がこういいます「文学は人をからかうための最高のおもちゃである」と。
まさに、そう。全篇からかわれている感じなのです。
たくさんいる登場人物の名前がほとんど同じ、どこからが現実でどこからが作り話かわからない、
現在の話に過去の話が突如入ってきて時間の感覚がわからなくなる。
だから、読み進めながら物語を必死で整理しようとする。でも、それが終わらないうちに次のとんでもないエピソードが始まる。
また整理しているうちに、奇想天外なエピソードが始まる・・・これを繰り返していると、そのうち
「整理できた?現実か作り話かわかった?でも、そんなことどうでもいいよね、あんた頭カタいんじゃないの?」
とからかわれている気がしてくる。「もうどうでもいいや。細かいこと考えずに読もう」そう思った瞬間、
物語の世界に飛び込めました。めくるめく読書体験の始まりです。

この作品で作者がノーベル文学賞を穫ったことからわかるように、出版当時、世界の文学界に衝撃が走りました。
それは、今までの小説とは物語の語り方が明らかに違っていたからでしょう。
普段、ぼくたちが手にする小説はちゃんと辻褄があっているし、あっているということをよしとする。
ちょっと固くなってる"文学"を、"文学"でからかいにきたのが『百年の孤独』。
インディオの語り部の語り方で、欧米文学がずっとテーマにしてきたことを語ったような新しさがあったのだと推測します。
ぼくは、この「物語の語り方の新しさ」にとても感動しました。
40年前の本ですが、読書体験がそう多くはないぼくにとって、この語り方は今も新鮮で瑞々しいのです。
そんなに名作かねえ  ★☆☆☆☆
読んだのはもう二十年くらい前だが、何ひとつ覚えていない。感動した記憶もない。読んだことだけは確かだ。とにかくみんなが名作だという。それで「ん?」と思っても、空気に押されて言えない、というのは、日本だけではなくて世界的な状況である。ここは勇気をふるって、自分には面白くなかった、と言ってみようではないか。まあ純文学ってのは20世紀前半に実験をやり尽くして、もう終わりつつあったから、こういう何かそれらしいフォークナーの亜流みたいなので景気をつけようとしただけでしょう、って。
南米文学を代表する壮大な長編小説 ★☆☆☆☆
南米,コロンビアの作家ガブリエル・ガルシア=マルケスによる壮大なスケールの長編小説。

物語でもあり、歴史書でもあるといった印象の作品。
摩訶不思議で男性的な世界観に魅了され、そこに難なく没入していける読者と、情景を思い描く段階で挫折する読者とで、はっきりと好みが分かれるだろう。

※'99年発売版を参考にしたレビュー