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大きな森の小さな家 ―インガルス一家の物語〈1〉 (福音館文庫 物語)

価格: ¥630
カテゴリ: 文庫
ブランド: 福音館書店
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 「小さな家」シリーズはふつう「少女」物語とみられているが、少年もおそらく、姉か妹の本棚をよくよくのぞきこむ機会があれば、意外なおもしろさにびっくりするはずだ。『Littel House in the Big Woods』(邦題『大きな森の小さな家』:シリーズ第1作、ローラ・インガルス・ワイルダー初の児童書)には、スリル、恐怖、流血といった、一般に「少年」物語を思わせる場面が数多く登場する。少年にしろ少女にしろ、家出して森で暮らせたら、と空想したことがある子どもなら、ページを繰るたびにさまざまな知識を吸収するだろう。

   ウィスコンシン州の雪あらしに耐えるには、ヒョウの襲撃をかわすには、あるいは思いがけず、豚の引くそりに乗る羽目になったときにはどうすればいいか…。どの章を開いても、19世紀も終わりに近い当時の中西部開拓民の暮らしが、驚くほど詳しく、しかも読みやすい筆致で描かれている。熊肉療法だの、メイプルシロップ採集だの、弾丸づくりだのといった、日々の営みが…。

 「小さな家」シリーズはワイルダーの自伝的な物語で、真実味と臨場感にあふれている。読者は苦もなく歴史を学ぶことができ、それどころか、もっと知りたくてたまらなくなるに違いない。人気挿絵画家、ガース・ウィリアムズ(『Charlotte's Web』、『The Cricket in Times Square』の挿絵を担当)は、何年もかけて、少女ローラの開拓者一家について調査した。ウィリアムズの描く柔らかい挿絵は、一家が丸太小屋で過ごした豊かで単純な日々と夜々とを、生き生きとよみがえらせる。1冊読めば、必ず続きを読みたくなるシリーズだ。

   ローラ・インガルス・ワイルダーは1867年、『大きな森の小さな家』で描かれた丸太小屋で生まれた。いまや古典となった「小さな家」シリーズにあるとおり、家族とともにほろ馬車で中西部を横断する。アルマンゾ・ワイルダーと結婚後、同じくほろ馬車で娘のローズを連れて旅をし、ミズーリ州マンスフィールドに到着。ここで「小さな家」シリーズを執筆し、90歳で亡くなったが、今も何百万人もの読者の心の中で、大好きな「小さな家」の開拓者一家の少女として、永遠に生き続けている。

大好き! ★★★★★
もういい年をした大人で、初めて読んでから40年近く経とうとしていますが、
いまだに愛読書です。
自然の恵みをふんだんに頂きながら生活する姿に、夢見心地になります。
多分、インガルス一家にとって一番安楽な時代だったのではないか、と思います。
どのページも想像力を膨らませてくれて、楽しい・幸せな気分にさせてくれます。
ガース・ウイリアムズの挿絵がとってもいいです。
ローラの物語には、彼の挿絵が最高に合っています。
子供、特に娘がいれば、必ず読ませるお話でしょう。
必ず読んでおきたい本 ★★★★★
次から次へといろいろなことがおこりますが
かあさんの言葉「終わりよければすべてよし」で
どの事件も丸くおさまることにほっとします。
これが実話なのですから、おそれいります。
福音館文庫で5巻でていてそろえました。
・大きな森の小さな家
・大草原の小さな家
・プラム・クリークの土手で
・シルバー・レイクの岸辺で
・農場の少年
これらは、ローラ(作者)の子どもの目線で
書かれています。
(「農場の少年」は後の夫のアルマンゾの少年時代)

この後の物語は岩波少年文庫でそろえました。
少女から大人になってるので、語り口が変わります。
・長い冬
・大草原の小さな町
・この楽しき日々
・はじめの四年間
・我が家への道
「はじめの四年間」は草稿の状態ですし
「我が家への道」は日記です。
盛り上がりに欠けるので読まなくてよいと
思います。最後の2冊は文学的にいまいちでも
ローラのその後が気になる人は読んだ方がいいです。
いろいろな出版社から出ているので
自分の好みの本がみつかるといいですね。
私は大好きな本で何度も読み返しています♪
私の一番好きな本 ★★★★★
小さい頃、一番心をときめかせた本がこの福音館のローラシリーズです。
自給自足ですべて手作りしなければいけなかった時代・・・
そこには貧しいけれど、清潔で心温かい、人間として豊かな暮らしをしている一家が
いました。そんな物語に恩地さんの訳はとてもマッチしていて、ガースウィリアム
ズの美しくユーモアある挿絵と共に小学生だった私の心に深く沁みこみ、大げさか
もしれませんが、私の人間性の大事な部分を培ってくれたような気がしています。
出てくる料理やかあさんの作る素敵な洋服・・・眠る前にベッドで少しづつ読
んだ幸せな時間は今でも忘れられません。あれから三十年経った今も、子供が読んで
くれる日を楽しみに、大切に持っています。

できる事ならば、岩波から出ていた続編も恩地さん訳で読みたかった。福音館で
出版できなかったのか非常に残念に思います。翻訳という仕事は大変だと
思いますが、やはりすばらしいシリーズものは、できれば雰囲気にぴったりの
訳で続けて読みたいと思います。読者のわがままで実際には色々と難しい事情はある
のでしょうけれど・・・
ようやく ★★★★★
今頃になってようやくLittle House シリーズに目覚めました。
なんとなくお話しのあらすじは知っていたものの、翻訳版でも
読んだことがありません。多読の目標としてきたのですが
少々長く、レベルも中級だったので今まで謙遜していましたが、
思っていたよりも字が大きく、イラストもわかりやすいので
すいすい読めてしまいました。
じっくり読むには最高の作品だと思います。
将来の子供のために翻訳版も購入しましたが、やはり原書で
読むのが一番ですね。
自然に思いッキリ触れる ★★★★★
ローラの物語は、今から約130年ほど前のアメリカ中西部を舞台に、ローラの幼児時代から結婚後までを追います。

まず、全体について: 全9巻で、その成長ぶりがよく出ています。大自然にとっぷりと浸かり、それらを柔軟な感性でしっかりと受け止めて、インディアンを含め、いろんな人たちがいることを知り、交わり始め、すくすくと育ってゆく幼年時代。草原や川やそこに住む動植物と親しみ、自然のすばらしさや美しさを肌で知ると同時に、畑のこと、家畜のこと、バッタの被害なども知り、冬の厳しさを通して自然の怖さをも学び、農業とか社会のことも少しずつ知って行く少女時代。そして娘時代には、仲間同士の葛藤を経験し、教員の免許をとり、働いて賃金を得ることを学び、下宿生活をして子どもたちを教え姉の大学行きを援助します。馬車も御します。いろいろな社会経験を積みながら大人になって行きます。そして、アルマンゾとの恋愛を育て家庭を持つことになります。

この最初の巻では、リアルな自然描写が冴えますが、父さんは狩猟採集に近い毎日で、豚・鶏の放し飼いもすれば、メープル・シロップの恵みにも預かり、母さんは熊に触ってしまうほど人々は自然にふれあっています。ここで培った感性の豊かさが、ローラをどんなに大きくしたことか、と思わせます。

家族のつながりの強さと深さ、これもローラの物語の特徴です。この森で人が増えすぎたと判断して、他の地へ移ろうと考えた父さんは、当時の開拓者の典型なのか、興味をおぼえます。