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農場の少年―インガルス一家の物語〈5〉 (福音館文庫 物語)

価格: ¥788
カテゴリ: 文庫
ブランド: 福音館書店
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我が家全員の愛読書 ★★★★★
「大草原の小さな家」シリーズは全巻読んでいますが、私はこの一冊が一番のお気に入りです。
ハーブ園や菜園が趣味なので、遅霜の場面などは自身の体験と重なってハラハラドキドキ。

また、アルマンゾのような息子が早くからいたら、ローラの父さんももっともっと農場の仕事が楽だったのに…、と読み返す度にいつも思ってしまいます。男の子に沢山恵まれたアルマンゾの実家は豊かに栄え、女の子ばかりのローラの家は苦労続き…。中学生くらいの頃の私が、一昔前に男の赤ちゃんが強く望まれた理由を少しだけ理解できたのもこの本が始めでした。
ローラが「見た」アルマンゾの少年時代 ★★★★★
将来、ローラの夫となるアルマンゾ・ワイルダーの9歳頃の物語。まさに農場の少年よろしく、畑起こしや種まき、カボチャの世話や牛たちの飼育、小麦や牧草の収穫、麦の脱穀や革なめし、木こりなど、父さんの導きもよろしく経験して行きます。それらの仕事があるときには、それにかこつけて学校に行かないほど。そんな生活の中で、時には失敗しながら頑張ることや誠実に生きることなどもしっかりと身につけ成長します。後に、長い冬に嵐で閉じこめられても食糧確保に橇を走らせ町の人々を救うなどするアルマンゾの勇気は、こうして準備されていたことがうなずけます。

この本は、ローラが後にアルマンゾから少年の日々を聞きながら書いたものに違いありません。しっかりとローラ調に仕立て上げられていて、ローラが「見た」アルマンゾの少年時代という感じです。そこには、生きることへの楽天性、農業だけでなく料理をはじめ日常生活、(アルマンゾの父さん母さんの)子育てなど仕事に打ち込む一生懸命な姿が生き生きと描かれています。

その時代の農場のありさまを描きながら、ローラがこの本を書いた時代の農業が(そして、今現在のそれはますます)あまりに経済効率本位になっていることをさりげなく批判しているように読めるところも散見され興味深いです。
よだれがでます ★★★★★
小学校の頃に「大きな森の小さな家」をピアノの先生にプレゼントされてから、シリーズはすべて読みました。素朴な生活、おいしそうな食事、兄弟、家族やコミュニティーとのふれあいや愛情、暖かさなど、私にとってこのシリーズは子供の頃のかけがえのない思い出です。 知り合いや近所の子供にお古の本をあげることが何度かあったのですが、手放せず今も持っているのがこの「農場の少年」(「大きな森の小さな家」もまだもってます。。。) 子供ながらにお父さんの手伝いを一生懸命して、将来お父さんのように牛や馬を操れるようになるんだ、と小さい少年が精一杯のことをする姿、動物たちとのふれあい、季節の厳しさなどが見えてくるような感じがしました。 特に思い出に残っているのが、ワイルダー家の食事。。。おいしそう。 エッグノッグ、パイ、ソーセージ。子供の頃、この本を読んだあと絶対アメリカへいっておいしいもの食べるんだと息巻いていました。

そして最後が感動的です。。。

ご存知の方も多いでしょうが、主人公のアルマンゾはローラの夫で、結婚後まもなくジフテリアにかかり、歩けなくなってしまいます。

本当にいい本なので、多くの子供の方、大人の方にこの本と出会ってほしいなと思います。

裕福な農場の日常 ★★★★★
 ローラの夫となるアルマンゾの子ども時代のお話。
 インガルス一家は登場しませんので、これだけ読むことができます。
 おいしい食べ物や、かわいい農場の動物、楽しい遊びがたくさんでてくるので子どもに読み聞かせるのにも向いています。

 インガルス一家とちがい、大成功した農家ですが、アルマンゾのお父さん、お母さんの子どものしつけかたはインガルス一家に共通するところがあります。 とくに独立記念日の5セントの話は良いお話でした。 親子で楽しめる一冊です。