「私にできることはなんだろう」
この巻のローラは、常に自分に問うている気がしてなりません。
自分ではどうにもできない「辛さ」や「時代」と向き合うにはどうすればよいのか。
「大人になるって、こういうことだよ」
100年前のローラは、逃げずに考え、現代の子供達に教えてくれます。
他の巻同様、楽しいクリスマスの風景は健在です。
湯気をたてる牡蠣のスープにクラッカー。
ももの缶詰、真っ赤なクランベリーソースにこんがり焼けた野鳥・・・。
辛い時代だからこそ、小さな幸せが嬉しい。
そういうことなのかもしれません。