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家畜人ヤプー〈第4巻〉 (幻冬舎アウトロー文庫)

価格: ¥700
カテゴリ: 文庫
ブランド: 幻冬舎
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SMではなくてSFとして面白い ★★★★☆
現在出てる完全版ではなくて、高校の時に抜粋版を読んだだけだが、
SF・ファンタジーとして優れている傑作である。
天照大神の正体が、タイムトラベルしてきたドイツ人「アンナ・テラス」
であったという、日本神話SFとして読んでも凄い!
ドイツ人なのに肌が黄色いのは、
アンナは、黄色い日本人外見のパワードスーツを着ていたからなのである!
イエローモンキー型パワードスーツというのは、
神の正体は宇宙人というSFが多い中、センスオブワンダーに満ちていた。
アンナの生まれた未来社会では、日本人は家畜であり、
パワードスーツどころか、椅子などの家具に改造される日本人もいる。
極めつけは、肉便器に改造される日本人だなw
主人公の日本人は未来に連れて行かれ、
家畜として去勢されるが、
去勢された後に、運動能力が高まるのは面白いと思った。
今の一般社会では、男は女より運動能力が高いとされ、
運痴よりは、スポーツ万能の方が男らしくてかっちょええとされるが、
股間に邪魔なものをぶら下げていたら、運動する時に抵抗になりますよね。
力強い男を自慢するのなら、去勢した方がいいと思いますw
本書はSM小説の奇書と呼ばれるが、
ジェンダーSFとしても優れていると思う。
慈畜主義に感服 ★★★★☆
最初は「奇想天外なお話だな、ははは」と読んでいたのですが、もう笑っていられなくなりました。
奉仕する側に辛い思いをさせないよう、喜んで奉仕できるような気持ちに導くことがすなわち「慈畜主義」。姿形が人間なのに、肌の色だけで人間でないモノ=ヤプーと半人間=黒奴、とすることに何の疑問ももたないイースの白人達。

もうここまでくると、腹立たしいというよりは諦めの気持ちに傾いてきました。だって、古代日本からイースに干渉されてちゃ仕方ないと思ってしまいます。(いかんいかん・・・)
この全5巻の物語を読み終わったら、どんな気持ちになっているのか、続きを楽しみに読んでいるところです。