やっと落ち着いたと思った小屋も、持ち主である人間たちがいなくなる事になり、またまた野に出ざるを得なくなったアリエッティ親子の川下りの冒険の章です。

シリーズ３作目になると登場人物の性格もはっきりしてきますし、逆に性格が変化してきたりします。
母親のホミリーも、外界にやっと慣れてきて逞しくなってきた様な気がします。

この物語の特徴の一つは描写のち密さで、読んでいて映像が浮かんできます。
今回も、下水道の中の描写や川下りの様子など、楽しい風景が沢山出てきます。
挿絵もそれを助ける大きな役割を果たしており、楽しい読み物になっています。

　暗黒の下水道の冒険が好きです。
　しかも乗り物がヤカンですので、どんな展開をするのかワクワクしました。