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陰陽師 龍笛ノ巻 (文春文庫)

価格: ¥530
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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平安時代のconsultative detective! ★★★☆☆
第6冊目ですか。やっとこの巻で形式の成熟と全体像の構築が完成されたようです。もうすでに指摘されているように、これはシャーロックホームズの形式に酷似したものです。違うのはヴィクトリア時代と平安時代との差異です。馬車は牛車に転換されるというわけです。新しい登場人物として、「むしめづる姫」の露子、賀茂保憲が登場します。もちろん道満も「怪蛇」と「むしめづる姫」の2つに登場します。ここでの道満はもはや晴明に敵対する存在ではありません。無常の世の中に不易で存在する人間の業にささやかなトリックを退屈しのぎに仕掛けるトリックスターとしての存在です。全編を通して政治との関わりを示唆する事件はなく、「首」は別として、むしろどれもファンタジックな終わり方をしています。時代としては、純友の乱が20年前と言及されていますので、961年前後の2年間が舞台となっているようです。
漠さん節が全開です。 ★★★★★
陰陽師シリーズを漫画化されたり映画化されたり、世間が注目する前から虜になって読んできた僕は、いまだに読むのが止められない。本当におもしろいから。
 清明が博雅に語る「呪」の話は、哲学的な存在論のようで聞いていて不可思議な境地へと誘われる。そして、そのイントロダクションがその後の物語を密かに暗喩しているのだから、これまた興味が尽きなくなってしまう。
 今回は、人間の身体の中に「呪」が宿る話が多い。特におもしろかったのは「呼ぶ声の」章だ。天皇を呪詛した法師が、呪詛返しに遭い落命する前に陰陽師の保憲を祟ると述べる。禍を嫌った保憲に「山込め」という封印をされてしまう。その。「呪」の方法が、額に「山」の字を書くこと。数年後、その法師が埋められた場所に、「山」の字を欲しがる妖が現れる。その理由は…。
やっぱり、読むのを止められない ★★★★★
 陰陽師シリーズを漫画化されたり映画化されたり、世間が注目する前から虜になって読んできた僕は、いまだに読むのが止められない。本当におもしろいから。
 清明が博雅に語る「呪」の話は、哲学的な存在論のようで聞いていて不可思議な境地へと誘われる。そして、そのイントロダクションがその後の物語を密かに暗喩しているのだから、これまた興味が尽きなくなってしまう。
 今回は、人間の身体の中に「呪」が宿る話が多い。特におもしろかったのは「呼ぶ声の」章だ。天皇を呪詛した法師が、呪詛返しに遭い落命する前に陰陽師の保憲を祟ると述べる。禍を嫌った保憲に「山込め」という封印をされてしまう。その。「呪」の方法が、額に「山」の字を書くこと。数年後、その法師が埋められた場所に、「山」の字を欲しがる妖が現れる。その理由は…。
「むしめづる姫」がいい ★★★★★
いつでもどこからでも楽しめるのが陰陽師シリーズの良さですが、今回は短めの作品ばかりなので、特に読みやすさを感じます。物語のはじめに展開される晴明と博雅の呪に関する問答が少ないのはさみしいのですが、その分ストレートに物語に入っていけます。その中でもこの巻で特によかったのは、「むしめづる姫」でしょう。人のエゴや欲が鬼や蟲毒の形で現れる話ばかりの陰陽師シリーズの中で、これほどすっきりとした結末を迎えたお話はなかったように思います。晴明の「露子姫の御心次第」という言葉がが非常に印象的です。博雅にも通じるような露子姫の透明感は忘れがたく、他のお話も読んでみたいと思わせてくれますよ。
待ってました★ ★★★★★
やっと出ました!私は文庫でこのシリーズを集めているので、すぐ買って何度も読み倒しました。
やっぱり以前と変わらず文章の持つ雰囲気がとってもいい♪情景が目に浮かぶようなゆったりとした文が好きです。
他のレビュアーの方々も書いていますが、今までのよりも新しく新鮮な印象を受けました。新キャラが登場しているからかもしれませんが。
短編なのもお気に入りです。ちょっとの時間に一編だけ…というように読めるし、さくさく読めるのも魅力です。また、ゆっくりじっくり読んでいると他の本にはないような、落ち着いた気分になれます☆
結局、どのように読んでも大好きな一冊なんですけどね。。。笑