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陰陽師―夜光杯ノ巻 (文春文庫)

価格: ¥648
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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これが一番好きかも ★★★★★
陰陽師シリーズは文庫でずっと読んできましたが、これが一番好きかも。

特に最後の『浄蔵恋始末(じょうぞうこいのあれこれ)』はスゴイ感動しました。
徳のある70過ぎのお坊さんの恋話なんですが、これがまた純粋で純粋で……泣ける。
たぶん短編でここまで感動したのはこれが初めてだと思う。それくらい良い話。
最後にこの話をもってきている所にも、物凄く好感が持てた。

他の短編もそれぞれ甲乙つけがたい出来栄えで、魅力的なお話でいっぱいです。
改行が多く、文章も短くさっぱりしていて、あっという間に読み終えてしまうけど、できるだけゆっくりと読んでもらいたい一冊。
ある種の惰性だけど面白い ★★★★☆
久しぶりの短編集で楽しんで読みました。
始まったときから読んでいて歴史もの特有の重さが無く、
全体が淡々として静かな雰囲気を醸し出しているのが
好きです。このシリーズの短編集は、なんとなく読んで
いて気がついたら引き込まれてるといった感じです。
 ちなみに私にとっては蘆屋道満が非常に魅力的です。
権力欲を前面に出したギラギラ感といったものが無く、
しかも容貌も態度も枯れた感じであるのだけれど一癖も
二癖もある喰えない人物で、この物語にとっては絶妙の
ヒール(正しい表現かどうか微妙ですが)だと思います。
博雅スゲェー! ★★★★★
今回の作品は短編集です。なので、かなり読みやすいです。内容はいつもの様に相談者が来たりして相方の源博雅(笛や琵琶の名人で地位は晴明より偉い人)と解決しに出かけます。今回は博雅がかなり活躍します。てかスゴイです。あの晴明が「お前(博雅)は俺より凄い力を持 っている」的なことを言うのですが、まさにその通りで神々や琵琶の精やらがメロメロになります(あと晴明も)。
短編集ですので陰陽師、初心者の方にもオススメ。博雅ファンは買うべしな一冊です。
心を平静にしてくれる本 ★★★★★
安心して読めるシリーズです。
今回は自然の雄大さを感じさせる話が多く、四季の息遣いを深く感じました。
龍神祭 ★★★★★
今回の短編集には、新しい形式を探る実験が多くいずれもがそれぞれの仕立てで成功していたと思います。

龍神祭はスケールが大きく爽快でした。また経文の使用が不思議な感じです。