著者が伝え聞いたソレ系の話を集めた「奇譚草子」。オチがとことんまでいかない(いくのもあるが)ところが、逆にリアルだ。不気味に、それが意外に身近なものかもしれない、と感じさせる。
残りは、著者の短編たち。初期のものもあり、それほどおもしろくはないかもしれない。奇譚草子のみなら、☆四つだ。