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隣りの女 (文春文庫)

価格: ¥1
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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年末読書三昧 ★★★★★
短篇の名手である作者の作品集。本作も期待を裏切らない出来栄え。個人的には「胡桃の部屋」が秀逸。彼女の作品には全て「哀しさ」が底辺に流れている。人間の性を、隠喩に秘めて作品に仕上げている。そんな作品達に共通するのは、人間の哀しさなのである。
「三十過ぎたら、向田邦子」
そんなキャッチフレーズが似合う彼女の短篇集なのである。
佳作集 ★★★☆☆
まず読みやすく、次に共感性が高く、更に彼女独特の深く鮮やかな洞察が人情の機微や女性の生き方について良質の気づきをもたらす。

小説の読者層が狭まり小難しい作品が敬遠される中、向田作品が読まれ続けるのは、現代の読者が小説に求める上記三つの価値を、正しい順番で満たしているからに他ならない。

作者の生きた時代が近代史上のものとなり、家族や男女関係の常識が大きく変動した今日、共感性は若干薄れたものの、今度はそのずれを噛みしめながら、我々の1−2世代上の人達が経験した価値観の漸進的な変化や、戸惑いと共に前向きに歩んできた時代を、疑似体験する楽しみが加わった。

この短編集でも、会話、洞察、展開においてぞっとするほど的確かつ巧みな所が何箇所もあり、向田邦子の独壇場の魅力を存分に味わえる。

満たされたようで満たされぬ、満たされぬようで満たされた人妻の、束の間の日常からの逃避を描いた表題作、長女の恋人の出現で女性中心の家族が色めいていく様を、泣き笑いに包んで描く絶筆の「春が来た」が秀逸。
どこかエロいところがたまらなくいい。 ★★★★★
著者の短編はやはり面白いです。
彼女の短編はどこかしら艶っぽくて
時に最高にエロい。
もしかしたら、語らずしてみせる
最高の官能小説作家なのかもしれない。
さすがうまい! ★★★★★
向田さんの作品の中で、うまい!と思わなかった作品は、まだありません。この本も、すごく良かった。向田さんは、本当に女性の心理を表現するのがすごくうまいですね。この短編集に登場する女性は、みんな好きです。隣の女もいいけど、幸福、春が来たも、お勧めです。この本は、再度読むことになるでしょう。
かわうそをよもう ★★★★☆
爆笑問題の太田氏がラジオで向田邦子氏を大絶賛していたので、興味を惹かれました。

私は残念ながら脚本を読むことができません、エッセイも好みません。
なので、見つけた短編がこれだったので、なんとなくよみました。

ミシンだったり谷川岳だったり、女性の感情をそのものではなく違うもので暗喩意的に表現するのが凄いなあと思いました。
面白かったです。
でも、太田さんが力説していたみたいに「これぞ短編小説、お手本みたいな本」、、、とまでは思わなかったかも。ただ好みの問題かも。。
一作品ごとに中篇以上のものを読んだ位の手ごたえは感じました。
完成度が凄く高く、物足りなさを感じるところはありませんでした。
一冊読んでから思ったのですが、勧めていたのはかわうそだったような、、、かわうそも読んでみよう~