レベルの高さ
★★★★★
なんて、面白いんだろう。もちろん、現実のチェーザレ・ボルジアが、このコミックで描かれているようないい男だったとは思わないが、とても魅力的な男で、しかも歴史の中で生き生きとしている。
かなりレベルが高いし、史実に必ずしも忠実ではないのかもしれないが、読んでいて興奮するぐらい面白い。
チェーザレのマタドール!オーレ!
★★★★★
フランスの猛牛を相手に、闘牛。そのマタドールの華麗さに拍手。まさに民心をつかむ技を心得チェーザレの章。
権謀も政治も、おのれの目的と役割を実現していくための技。
命がけかと思いきや、背中を預けられる仲間?がしっかりとサポート。金、権力、地位に加え、人間力が問われるのが君主。
これからフランスで活躍するであろうチェーザレの手腕を垣間みる一冊。
さらに惣領さんの画力。魅力です。
それぞれのお国や人間の事情
★★★★★
フランス学生アンリ、チェーザレ含め“悪ガキ”たちの喧嘩シーンは圧巻(笑。
でありつつも、当時の世界情勢を巧みに読者へ報せており惣領氏の
プロフェッショナルさが伺える。
また、ここにきて注目させられるのは、
フィレンチェ、フランス、スペイン
各学生の「服装」がそれぞれの民族性を
重んじて描かれていること。
個人的には、スペイン団の衣装が洗練されているように思える。
フィレンチェやフランスなどは、牧歌的で田舎チックな印象がぬぐえない格好。。
(でもトレンドはフィレンチェが一番だったんだよなーー。
この辺は作者の公式HPで解説がなされてますね)
登場人物各々のキャラ印象を意識付ける効果を狙って
描き分けているのであろうと考える。
なかなかに深い伏線が張られた演出であると思うのは私だけ?
チェーザレの前にでるジョヴァンニ、
アンジェロの前にくるジョヴァンニ、
両者に対峙する際のジョヴァンニの表情が決定的に違う。
(チェーザレの前だととたんに愛らしくなる。。。)
これもチェーザレとジョヴァンニ、アンジェロの力関係や
性格の差を密にかきわけている、と深読みしてしまう。
どっち?
★★★★★
マキャべリ登場!
そこで疑問が…マキャべリは誰が書いたのかはわかりませんが
よく目にする自画像にものすごく似ている感じで描かれていて
リアルです
でも、これによってチェーザレが主人公だから絶世の美男子に書かれている
ことにかすかな違和感を覚えます
しかし、主人公がブサイクではマンガにならない
というより、現在残っているチェーザレの自画像
あれは、当時は美男子顔だったいうことでしょうか
それとも美男子はやはりマンガだからでしょうか
とくだらないことが気になりますが作品はとてもおもしろいです
闘牛士、チェーザレ
★★★★★
青年誌『モーニング』で見て単行本を買いましたが、人気なのですね。
闘牛の場面など、とても迫力がありました。
背景の白い漫画が多い中、イタリアの美しい建物や衣服、馬や景色など細かく描き込まれていて見応えがあります。
チェーザレももちろん魅力的ですが、ミケロットがとても良い。あんな側近がいたら鬼に金棒...と思いましたが、チェーザレもいずれは失脚するのですね。
それまで彼のいろんな動きが見られたら嬉しいです。