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緋友禅―旗師・冬狐堂

価格: ¥404
カテゴリ: 単行本
ブランド: 文藝春秋
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『オール』掲載時から魅了されました ★★★★★
『オール読物』に掲載された「緋友禅」を読んだ後の感動は今でも覚えています。
何度読み返しても感動が薄れることはありません。
芸術への情熱を内に秘めながら、栄光とは無縁の日々を送る糊染めの作家。
意を決して開いた個展で、主人公・宇佐見陶子に見込まれます。
「全作品を買いたい」……陶子の申し出に、作家は感激して承諾します。
作家は志半ばで命を落としますが、最後に芸術家として無上の喜びを得られたことは
何よりの至福だったと思います。

作者・北森鴻さんは先月末に急逝されました。
本当に残念です。まだまだご活躍していただきたかったです。
陶子&硝子の冒険 ★★★★★
北森鴻の作品にはハズレがないので、『狐罠』『狐闇』の両長編の冬狐堂が短篇で活躍する本書も、もちろん面白いです。

人が死んだり、陰謀の仕掛け人を探ったりするのですが、どうもミステリーという感じはしません。

ですが、そのエッセンスは紛れもない一級ミステリのサスペンスがあり、読み物としても良質の面白さがあります。

個人的には表題作のビジュアルイメージに惚れました。

期待を裏切らない冬狐堂シリーズ ★★★★★
籏師・冬狐堂シリーズ、短編4作。萩焼の無形文化財久賀秋霜の遺作を壊した弦海礼次郎が自殺した、その謎を探る『陶鬼』、掘り師重松徳治が持ち込んだ完全体の埴輪そこに隠された理由を探る『永久笑みの少女』、緋色の覇者久美廉次郎が遺体で発見され陶子が買い取ったタペストリーは消えた、タペストリーの行方を追う『緋友禅』、故人のコレクションに含まれていた円空仏は鬼炎円空であった、鬼炎円空をめぐる『奇縁円空』。骨董という世界を舞台にしたミステリー、ストーリーは例によって非常に丁寧に進められる、女主人公の陶子のキャラも正しくハードボイルド、雑で大味なサスペンスが多い中、いつも読んだあと満足させられる。
冬狐堂シリーズ第三弾 ★★★★★
これまでのシリーズとは異なり、短編集です。
前作は、他のシリーズキャラも登場し、にぎやかな感じでしたが、
この作品は、しっとりとした味わいがあります。

昔、目利きを教えてくれた老人との思い出にまつわるエピソードなど、
派手なアクションや、あっと驚く謎解きはありませんが、
その分、板についた印象で、しっくりとしているのが良い感じです。