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歌行燈 (ホーム社 MANGA BUNGOシリーズ) (ホーム社漫画文庫)

価格: ¥566
カテゴリ: 文庫
ブランド: ホーム社
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旧表現がネック ★★★★☆
旧表現があるため
ちょっと読むのには苦労させられるかもしれません。
だけれども追えるところだけ追えれば
なんとかなることでしょう。

2つの視点で進む物語
全体にどこか不思議な空気が流れています。
この空気は現代の作品ではなかなかでてこない
独特の空気です。

ちょっと文章の癖がネックですが
身の上話のなんと妖艶で悲しいこと。
読んでいるこちらまで身のつまされる重いでした。

そして最後はどことなく
神秘的でした。

ちょっととっつきにくいのが難点。
さりげなくエロティック ★★★★★
たしか喜多流の実話を元にしていたと思いますが、能の宗家がらみの人情ものです。

台詞のリズム感は最高、お三重が玉之段を舞う場面の、鳴り響く鼓と呼応する海鳴りの描写は鏡花ならでは。しかしなんといっても真骨頂は、思い人の声を聞いた一瞬のエロティシズム。はっとするほど美しい。

能の官能性を理解していた鏡花らしい傑作です。
読んでみてください! ★★★★★
表記が昔そのままなので読みなれていないと苦労しますが、慣れてくると文章のリズムが心地よくなります。
うどん屋と旅館で旅の男と芸妓がそれぞれに身の上話をするわけですが、全体に薄暗いまま話は進みます。それにより、芸妓が旅の2老励されて舞う、ラストシーンは美しい芸妓が目に浮かぶようでした。
泉鏡花の作品はかなり読みましたが、ラストシーンの美しさではこれが一番ではないでしょうか。