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ストラヴァガンザ 仮面の都 (SUPER!YA)

価格: ¥1,155
カテゴリ: 単行本
ブランド: 小学館
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   15歳の少年ルシアンが時空を越えて旅をする「歴史ファンタジー」。本書は「ストラヴァガンザ」3部作の第1作にあたる。

   21世紀のロンドン。少年ルシアンはがんに冒され、つらい化学療法を続けながらベッドの上で過している。16世紀のべレッツァ。この都はルシアンの暮らす世界と並行して存在するもうひとつの世界(パラレルワールド)にあり、絶大な権力を持つ女公主によって統治されている。ある日、マーブル模様の手帳を父親からもらったルシアンは、突然べレッツァへと時空を越えた旅(=ストラヴァガント)ができるようになる。16世紀のべレッツァで過す時のルシアンは、体調も万全。ロンドンとを巧みに行き来しながら、魔法の師匠ロドルフォからさまざまなことを学ぶうち、女公主シルヴィアを救う大冒険に巻き込まれていく。

   圧巻なのは、美しいものを描写する著者、訳者の表現力である。水に浮かぶベレッツァという都そのもの、豪華なドレスやガラスでできた仮面はもちろん、小さな焼き菓子さえもぴったりの表現を与えられて輝いている。花火の打ち上げられた夜空を描写する文章はとりわけすばらしく、頭のなかには尾をひいて水の中に消えて行く花火がいつまでも残るだろう。

   本書にはいわゆる「悪役」も登場するが、それ以外の人物も決して清廉潔白で完璧な人間というわけではない。都を治める女公主シルヴィアは優雅で美しく、人々の信頼を集めているが、恐ろしいほど無慈悲で残酷な一面を持つ。ルシアンの師匠ロドルフォは思慮深く教養あふれる美しい銀髪の紳士だが、愛する人の前では嫉妬深いただの男になってしまう。著者は生々しい感情もきちんとすくいあげて描くことで、血が通った人物たちを作り上げている。

   また、物語には常に「死」の暗い影が見え隠れする。それは終盤になるにつれどんどん濃くなり、物語を一気に意外な結末へと導いていく。この死の存在もまた、本書にどっしりとした魅力を与えている。(門倉紫麻)

美しいです。 ★★★★☆
素人の文章、と書かれている方がいますが、なら同じレベルの物を貴方が書いてみて下さい。
非常に侮辱した物言いです。
物語はファンタジーとしての完成度、というよりは少年少女の青春ストーリィといった感じ。
世界観は広くはなく、タリア一点に絞られています。
ストラヴァガンザの能力が有り得ないというならファンタジー全てが有り得ないものなのです。
そこに自分の感情を投影し移入させられる人は一種の『ファンタジーを読む才能』を頂いているのでしょう。
それを持っている方なら素直に読める人なら楽しめます。夢の世界に入れない人は、ご自分にあった本を捜すべきでしょうね…。

星が四つなのは『最高級ファンタジー』とするには少し子供っぽいと感じた為。思春期の人なら満点をつけるかも…。
素人の小説 ★★☆☆☆
なんじゃ、このド素人の小説は!と思ってしまいました。
(決して素人作者ではないのですが)
異様な場面転換の多さ、時間の移り変わりが一環していないこと、視点の混同。
あまりにもひどい。
あまりに展開がおかしいというか、まずストラヴァガンザという行為そのものがおかしい。
大前提がおかしい小説。
じゃあ、面白くなかったかといえばそんなこともありませんでした。
ラストの展開はまさかまさかのびっくり仰天でした。

根気のある人は読んでください。
とっても綺麗! ★★★★★
 ファンタジー好きな私が一番好きなファンタジーです。ヴェネチアに似た街や登場人物のひとりひとりがとても綺麗で魅力的。朝倉さんの絵がとても似合う本だと思います。
面白い!! ★★★★★
ストラヴァガンザとは時空を超え旅する者を指し、物語の中では重い病に苦しむ主人公の少年が、ふとしたきっかけでその技術を身につけ、ストラヴァガンザとなる。少年は時空を越えた先では健康体であり、そこで様々な体験をする。
とりわけ、この物語に彩りを与えるのは、仮面をつけた統治者である女公であり、この不思議な統治システムと理が謎めいている。全く違うようでいてつながっている二つの世界。ここでの経験は現実でも反映され、最後は意外な結末となり面白い。
なかなか印象深い作品である。
ヒットです! ★★★★★
表紙の奇抜さに惹かれ手に取り読んでみた所、とてもおもしろく、はまってしまいました。最後まで期待を裏切られる事が無かったです。舞台となるヴェレッツァの描写も良く目に浮かぶようでした。登場人物にも好感がもて、読み終わったときにはちょっと切なく、そして幸せな気持ちになりました。2作目も面白いですよ!!!