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半分の月がのぼる空―looking up at the half‐moon (電撃文庫)

価格: ¥551
カテゴリ: 文庫
ブランド: アスキー・メディアワークス
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微妙 ★★☆☆☆
友人から薦められて読みましたが、一言でいうと微妙ですね。
ほどよい哀愁が漂ってましたがそれ以上はなく、ただただ文を目で追うのみ。
他の方が書かれてましたが、引き込まれる要素が足りない気がします。
その割に話が長いと思います。
長いスパンの物語を書きたかったのかもしれませんが退屈でした。
入院生活 ★★★★☆
入院生活を経験したことがある者として共感出来る部分が沢山ありました。
そして切ない物語に手が震えました。

病気という人間の敵。
それにどうやって立ち向かっていくのか

主人公の選択に涙がとまりません
そこまで感動はしない ★★★★☆
周りが言う程感動はしませんでした。ありきたりな話だったけど、普通に面白いかったです
実に愛の溢れる物語 ★★★★★
この半分の月は、実に愛情深い物語で胸が熱くなった。こんな小説に出会えたことに感謝するとともに、この作品を広げたい。それは胸の感動を広げたい気持ちと、この世界が少しでも良くなればという気持ちです。純粋に美しい物語なので誰にでもオススメです。
どこか寂寥感が溢れる作品 ★★★★☆
主人公の祐一は、どこか悪戯好きだが優しい十七歳の男の子
ヒロインの里香は、我侭放題だが寂しがり屋の女の子。
二人は病院で出会い、触れ合いを重ねる物語

作品全体の雰囲気として、気が強くて破天荒な看護婦・亜希子
それに助平な老人・多田など、楽しい人たちによって彩られているが
なにか、暗くはないが、微妙な寂しさも漂っている。

舞台となる町も、三重県伊勢市と実在の市を選んでいるが
そこは歴史ある古い町であるが、地方の小さな都市の例に漏れず、過疎化して次第に寂しくなっている町であることを
作中で繰り返し書かれています。
ここでも物語の寂しさを描いているのでしょう。

「半分の月がのぼるそら」との題名も、明るい太陽でもなく満ち溢れた満月ではなく、半分の月と何かが欠けた光の下での物語であるとの意味だと思います
そんな欠けた寒々として月の光の下での祐一と里香そして二人を取り巻く
多田老人や亜希子や祐一の友人の司など楽しくも優しい人々との触れ合い、そして必至で生きようとするヒロインの姿をこの作品は描いています

主人公とヒロインの二人の楽しくも幸せだが、どこか寂しいさを感じるこの物語は、登場人物たちは失った何かを取り戻そうとしている。
そんな思いを感じ取ることが出来ます。

第一巻の最大の見せ場である、二人が一緒に砲台山に登りそこで交わした言葉と祐一の思いが、この物語のテーマを一番に著していると思います。