インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

ドイツ中央軍集団 (山崎雅弘 戦史ノート)

価格: ¥0
カテゴリ: Kindle版
ブランド: 六角堂出版
Amazon.co.jpで確認
1941年6月22日午前3時15分、完全な奇襲の成功と共に、ドイツ軍のソ連邦侵攻「バルバロッサ作戦」が開始された。緒戦において最も輝かしい勝利を収めたのは、フォン・ボック元帥の率いる中央軍集団(Heeresgruppe Mitte)だった。グデーリアン上級大将の第2装甲集団と、ホート上級大将の第3装甲集団に所属するドイツ軍の装甲師団群は、同軍集団の左右両翼からソ連軍の前線を突き崩して白ロシアの奥地へと迅速に進撃し、両装甲集団の中間ではフォン・クルーゲ元帥の第4軍とシュトラウス上級大将の第9軍麾下の歩兵師団群が、不意を打たれて狼狽するソ連軍部隊を攻め立てていた。

白ロシアの防備を担うソ連西部方面軍(Zapadnyi Front)司令官パヴロフ上級大将は、国境沿いに布陣する第3、第4、第10軍の各軍司令部および麾下軍団との通信網を瞬く間に切断され、前線で何が起こっているのかを正確に把握できないまま、場当たり的な反撃命令を下していた。その結果、これら3軍は開戦からわずか一週間でドイツ軍によって包囲され、28万人のソ連兵(ドイツ側発表)が武器を捨てて投降するというソ連側の一方的な敗北で戦いは終了した。しかし、教科書通りの両翼包囲作戦で大勝利を収めたドイツ中央軍集団は、この戦いの後もソ連軍による想定外の抵抗に直面し、緒戦に彼らが獲得した圧倒的な優位性は瞬く間に失われてしまうのである。

本書は、1941年6月22日から6月28日までの、独ソ戦の緒戦におけるドイツ中央軍集団とソ連西部方面軍の戦いを、コンパクトにまとめた記事です。2008年12月、著者(山崎雅弘)の発行する歴史シミュレーション・ゲーム雑誌『シックス・アングルズ』第12号の巻頭記事として、A4版8ページで発表されました。当時両軍が抱えていた戦略・作戦・戦術上の諸問題を整理し、戦役全体の流れをわかりやすく解説しています。

また、付録として1941年6月22日時点でのドイツ中央軍集団とソ連西部方面軍の師団レベル以上の戦闘序列(両軍とも軍司令官・軍団長・師団長の名前と階級入り)を巻末に収録しています。

※本書の内容は、学研パブリッシング刊『宿命の「バルバロッサ作戦」』第三章の内容と重複する箇所が多数あります。同書を既にお持ちの方は、ご注意ください。