平易な言葉ではあろうが、頭の中に入るのがやや難しい節もある。それはつまり、良いも悪いも、善も悪も、幸運・不運も現実にあるものとしてとらまえ、現実直視をしている厳しい言葉だからだろうと思われる。不運を嘆いても仕方がない。現状をいかに受け止め、そして如何に生きていくか、そんな問題定義とヒントを与える書である。