マリウスの魂が強烈に語り歌われる、個人的にかなり印象深い巻。
芸術家の魂、ってやつを、批判でも称揚でもない、だが力強い
リアリティで語ってみせる。足手まといで役立たずで無責任で、と
とかくボロカスに描かれてきた彼が、その歌ひとつでその場全員を
納得させるシーンはかなりキた。皆(僕も含め)目が覚めた様に
マリウスを見る。物語の大きなうねり、って奴の中で、生き残りの
各キャラクターがそれぞれ存在感(生き様)をバシバシ示してくる。
サリアの娘をBGMに、タヴィアがイリスを思い出すシーンには、
正直背筋がゾーっと来た。グインもやや回復したっぽいし。
でもイラストのマリニアはちょっと成長しすぎだと思った
しすぎだと思った