ママだからできる 女子高生の受験コーチング
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受験生のママ必見!娘さんの受験勉強を強力にサポートできるコミュニケーションスキルを厳選してお届けします。
【目次】
まえがき
この本の上手な利用方法
1 本当は成績不振なんかじゃない!
2 この子は出来る子!と信じる
3 やる気の3要素を常に意識する
4 自己肯定感を上げる働きかけをする
5 志望校は決まらないのが当たり前
6 どんな話でもノリノリで聴く
7 「出来たね!」探しで自己効力感を上げる
8 行動は、質より量!!
9 ほっとするお家にする
10 実行するときは楽しく真剣に!
あとがき
【まえがき】
この本は、大学受験を頑張っている娘さんを応援するお母様に向けて書きました。
中学生の時は成績が良かったのに、高校に進学してから成績が下がってしまい、頑張っているのにもかかわらずなかなか成績が上がらない。そんな娘さんが心配でたまらない。何とかしてあげたい。と考えているお母様のために書いています。
例えば、娘さんは今こんな状態ではないでしょうか?
□ 志望校がなかなか決まらない
□ 塾に通わせたり家庭教師をつけたりしているが、思うように成績が上がらない
□ 自分から机に向かって勉強しているが、問題が解けずただ座っているだけの時がある
□ 自分は大学に行っていないので、大学受験についてアドバイスができずもどかしい
□ 高校に入ってから愚痴が増え、怒りっぽくなった
□ 勉強時間が減ってしまうのに、部活や習い事に熱心に取り組んでいる
どれか一つでも当てはまるものはありますでしょうか?
実はこれ、全部私が高校生の時の状態です。私は高校に入って急に成績が下がり、自分なりに頑張っていたし、親も塾に通わせてくれたり家庭教師をつけてくれたにもかかわらず、成績が上がらないまま3年間を過ごしました。
私にとって高校時代は記憶から削除したい! そう思うくらい辛い3年間でした。
それから十数年後、私はメンタルコーチングを学んで非常に悔しい思いが沸き上がってきました。それは自分が高校生の時に、メンタルコーチをつけてもらいたかったということです。
高校生の時にメンタルコーチングを受けていたら、成績も上がったはずだし、部活や学校行事も楽しんで、とても充実した3年間が送れたと思えるからです。
なぜ、そう思うのでしょうか?
それは、私がコーチングと出会って、思考回路がガラッと変わってしまったからです。
コーチングと出会う前、私はとても悲観的な思考回路でした。それがコーチングを学び、クライアントとしてコーチングを受け続けているうちに楽観的で建設的な思考回路に変わっていきました。
もし高校生の時に、楽観的で建設的な思考回路だったら、一時は成績が悪くなったとしても、どうすれば成績を上げられるのか、前向きに検討して行動に移していくことができたはずです。
ですが実際の私は、成績が落ちたことにショックを受け、心の状態が非常に悪いままいろんなことを考えて行動していました。
自分なりにベストな行動をとっていたつもりでした。でも、心の状態が悪い時は視野が狭くなっていて、他にいい方法があるのに見落としてしまったり、見当違いの努力をして徒労に終わることが多かったのです。
「ああ、もう!タイムマシンに乗って高校生の時に戻って自分に対してコーチングしてあげたい!」そう思ったぐらいです。
とはいえタイムマシンはありません。ではこの悔しさはどこに持っていけばいいんだろう?そう考えたときに頭に浮かんだのが
「今現在、かつての私のような状態になっている女子高校生を、コーチングでサポートしてあげたい!」
という思いでした。
ですがそれでは、あまりにも応援できる人数が少ない。と思いました。
私一人でコーチングすると考えた時、1対1のセッションとなると、多くても月に20人程度しか応援することができません。
それに、コーチングセッションは多くても週に1回1時間程度です。それでは効果が出るまで時間がかかってしまいます。
大学受験という締め切りがあることを考慮すれば、できるだけ早く心の状態を良くしてあげたい。そのためには
「身近な人が頻繁にコーチとして接してあげるのが最も効果的なのではないか?」
そう考えました。
だとしたらその身近な人として一番いいのは
「お母様だ!」
と思うに至りました。
娘さんのことを心から心配し、応援したいという気持ちの強さ、実際に接触できる頻度からいって、お母様以上に適した人はいないのでは?と考えたのです。
それでコーチングスキルの中から、大学受験をする高校生の成績アップに役立つものを厳選してお伝えするのがいいのでは?と思って書いたのが本書です。
お忙しい方でも、長い文章を読むのが苦手な方でも、気軽に読めるように。
また、読み返す時にもパッと見てすぐに内容を思い出せるように。そんな目的で、ポイントと、それに関する解説という形でまとめました。
ぜひ、この本で読んだことを実行して、お嬢様の受験勉強をサポートしていただければと思います。
【著者について】
宮崎県出身 千葉大学法経学部法学科卒業
大学卒業後は経営コンサルティング会社に入社 5年後国家公務員試験を受け合格し厚生労働省に入省 19年間勤務後退職
現在はメンタルコーチとして個人クライアントさんへのコーチングセッション、研修講師、電子書籍出版、労働安全衛生法テキストの執筆、アンガーマネジメント講座の講師など多岐にわたって活動中