小説家になるな!: 職業作家のリアル、それでもなりたい人へ (トークメーカー新書)
価格: ¥0
「年収150万くらいの時に、編集者から『今の若手だとかなり売れてる部類の作家』って言われたんですよ。『はあ!?』って思いました」
待って下さい編集者さん! 年収150万ってワープア未満ですよ!!!
……そう、これが作家のリアルだ!
活躍中のプロ作家3人が業界のリアルを語り尽くす、世にも世知辛い座談会が緊急開催!
小説家デビューの方法、クリエイターとしてのサバイバル術、独自の創作メソッド、創作者としての心構えから最近のネット小説界の動向まで、三人が素朴な口調で語り尽す!
巨大な崩壊過程の真っ只中にある小説・出版業界。
この荒波を乗りこえ、クリエイターとしてサバイブするためには……?
小説家になりたい人、クリエイターとして生きていきたい人には必読の一冊!
※本書は小説投稿サイト『トークメーカー』において開催された、一週間にわたる公開オンライン座談会の内容を大幅に編集し、新しい内容や補足を多々盛り込み、一冊の書籍として再構成したものです。
【各著者の略歴】
■架神 恭介 (かがみ きょうすけ)
漫画原作、小説、実用書まで、オールジャンルでの高い創作能力を持つ専業作家。執筆した実用書はベストセラーにも並ぶ。
主な著書に、『仁義なきキリスト教史』『よいこの君主論』『戦闘破壊学園ダンゲロス』などがある。
■泉 和良 (いずみ かずよし)
小説家、ゲーム制作者、ミュージシャンなど幅広い創作能力を有する専業クリエイター。制作したゲームは実に数百本とギネス級!
主な著書・ゲームに、『エレGY』『ボカロ界のヒミツの事件譜』『スターダンス』などがある。
■至道 流星 (しどう りゅうせい)
小説家、システム開発、会社経営などに携わる兼業クリエイター。50冊の著作があり、海外翻訳も多数。
主な著書に、『大日本サムライガール(全9巻)』『羽月莉音の帝国(全10巻)』『破滅軍師の賭博戦記』などがある。
【もくじ】
■第一章 作家は年収一〇〇万でも生きていける!
・作家の世界に入ったキッカケ
・チームによる作家業
・個人で挑む作家業
・それぞれの創作活動が脇道に逸れて
・創作の道は後悔ばかり?
・自分のフィールド
・世知辛さしかありません
・現役作家でも模索の最中
・第一章 編集後記
■第二章 小説家デビュー、意外とカンタンです!?
・営業はかけるのか?
・実用書(企画本)の売り込み方
・小説出版の今
・作品を完成させるコツ
・執筆への向き合い方
・むき出しの実力主義
・ネット小説は異世界ばかり
・ひっそり引退した作家たちは
・年収一五〇万円でも売れてる部類
・ヒットする小説の傾向は
・作品を創り続ける動機
・技法やジャンルの見つけ方
・第二章 編集後記
■第三章 ふと気づけば小説家だった! それぞれのケース。
・小説家、至道のケース
・巷に溢れる自己啓発書・成功本の真相
・漫画原作者へのロードマップ
・作品作りのスタート地点
・キャラクターの作り方
・小説家、泉の場合
・真の勝負所は一作目
・発想のヒントは?
・自分を売ること
・第三章 編集後記
■第四章 小説家になりたがるのは、有名になりたいからですか?
・ゲームサークル「ダンゲロス」の立ち上がりのケース
・泉のイベントのケース
・キャラ名、プロット、ネタ確保
・漫画原作をもう少し突っ込んで
・ヒロインの魅力の持たせ方
・新人賞作品は完結させるべき?
・時間と労力をどこまでつぎ込むか
・そもそも有名になりたいですか?
・「小説を書く意味」と「一発当てる」ことを混同していませんか?
・自己顕示欲、承認欲求
・第四章 編集後記
■第五章 物語をはじめよう。想像力は誰にでも。
・読者の人生に影響を与えること
・どのくらい推敲をするか
・自分の立ち位置を意識しよう
・プロと素人に境目はない
・パネリスト三人の違い
・第五章 編集後記
■第六章 執筆は大変ですか? ノウハウ差し上げます!
・小説が売れるのと宝くじが当たるのは同じ
・やる気がないときは
・職業小説家と、趣味で書く小説
・執筆環境って大事なことなのか?
・執筆の速度
・プロット作りの方法
・生き残る方法
・あと50年以上生きてしまうのか?
・職業病について
・第六章 編集後記
■第七章 小説稼業に明日はあるか?
・説明文の考え方
・残りの人生の捉え方
・まるで違うベクトル
・このオンライン座談会で一番驚いたこと
・流儀に合わせる必要はない
・キャラクターに命を吹き込むのは会話から
・一週間オンライン座談会を振り返り
・第七章 編集後記