NHKアーカイブスで紹介されていた故多田先生の
生き様や思想がすごいと思ったのがきっかけで、
本書を免疫学の復習を兼ねて読んでみました。

「出来るだけ一般の人にも免疫学を自然科学として
分かりやすく紹介する」というの本書の目的は十分
果たしているかと思いますが、免疫学は登場する要素
が多く、関係も複雑で細かいため基本が少し無いと
読んでいても面白く無いので注意が必要です。

　10年以上前の本なので、自然免疫などに関しても
新たな常識となっている部分が多くあるので、
(研究が活発な分野なので仕方ないのですが)
真面目に免疫について学ぶなら他にも書籍を当って
みるのがよいかと思います。

　もう少し思想的な部分が紹介されていると
読み物としても楽しめるのではと思います。