江戸の恋人達: 長編 銭形平次捕物控
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長編 銭形平次捕物控の第4弾は、少し短めの長編「江戸の恋人達」「無間の鐘」の2編を収録。
「江戸の恋人達」は、美男美女の連続殺人を平次と八五郎が追う。万両分限の筑波屋が開いた踊りの総ざらいで、一枚絵にもなったお駒が殺された。平次と八五郎の捜索中に、あろうことか、お駒と良い仲だった吉五郎も殺されてしまう。その後も、若い娘に危難が迫るなか、「江戸中の若いきれいな男と女で、えちゃえちゃするのを皆んなころしてやるよ。」という投げ文が放り込まれた・・・
「無間の鐘」は、「これを撞くと、千万無量の財宝を手に入れるが、その代り来世は無間地獄に真っ逆様に落ちる」と言い伝えられる遠州小夜の中山、無間山観音寺の鐘が江戸に出開帳したことから起こる騒動を描く。監視の眼を潜り抜けて鐘を撞く者が次々に現れるが、ことごとく無残な死を遂げる。無間の鐘の呪いは本当にあるのか・・・
本書では、その他に、江戸の郊外での切ない恋の顛末を描く短編「凧の糸目」と、「江戸の恋人達」にも登場する石原の利助の娘お品の活躍を描く短編「女御用聞き」を収める。