インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

ランドローヴァー FC101 クロスカントリービークル

価格: ¥0
カテゴリ: Kindle版
ブランド: 石川雄一
Amazon.co.jpで確認
 ランドローヴァーFC101は単にキャブオーバー型のLRというだけのものではなくて主に野戦砲の牽引などの目的で1960年代に各国で開発された一連の高速トラクターの一台です。そして70-90年代まで長く現役でした。その後は民間に払い下げられて世界中のマニアが所有しています。と言っても作られたのは2,600台くらいらしいですが。
ガントラクターとしての能力の他にも汎用性の高い車両として無線通信車や野戦救急車としても使われました。さらにFC101の場合は英軍が空挺作戦での運用も求めたために輸送機からの投下や大型ヘリコプターによる吊り下げにも耐える堅牢さと軽さもまた追求しています。それでいて複雑な設計ではなく整備性も考慮されています。見かけが平面構成の無骨なのものですが諸条件を満たすように細かく設計されていたと思われます。軍用車の開発なので経緯には不明な面が多いのですが、このガントラクターの開発が初期のレインジローヴァーと密接な関係がありエンジンとギアボックスはほぼ同一というのはRRを乗り継いできた著者としては嬉しさというか誇らしさを感じます。優雅な見かけの2ドアRRだが肝心なところは剛健な軍用車のものが使われているということだから。開発されたがあまり使われなかったパワードトレーラーという駆動軸のあるトレーラーについても少し触れました。
この「クロスカントリービークル」シリーズのご多分に漏れず資料性はありますが少しも美文ではありませんので悪しからず。

 本書の本文はいずれも絶版となっている四駆専門季刊誌CCV-13(1994年)、キュリアス 4号(2011年)に掲載されたものです。必要な部分については加筆してありますがそれらの専門誌をお持ちの場合は内容の多くが重複します。しかし当時の写真はモノクロームが多かったのですが電子化にあたりオリジナルのフィルムをスキャンしたので全てがカラーです。軍用車模型専門誌アーマーモデリングに寄稿したものも含まれます。写真・図版には新しいものもあり追加した情報も含まれています。文字数は主要諸元表も含めて約23,200文字、写真は試乗時の写真や構造を説明する図版を含めて90点です。
 
CCV(クロスカントリービークル)関連の電子書籍は主にメカニズムがユニークなオフロード四駆について解説した資料性のある本と車全般についてのエッセイに類する本です。いずれもベースとなっているのは1990年から2008年にかけて出版された四輪駆動専門季刊誌CCVです。四駆の愛好家と言っても様々ですが私が興味があるのは機能を重視している反面装飾性の少ない四駆です。よって、あまり車の構造やオフロード走行に関心が無い方には偏った内容で面白くないかも知れません。amazon.co.jpで「石川雄一」を検索し著者ページをご覧になってください。あるいはWikipediaにも「CCV」という項目がありますので検索してみてください。 CCVは1冊1800~2000円という価格でしたが自動車専門誌としては異例にも広告掲載料に依存しない内容でした。ですから内容は正確であり実際にオフロードで走らせての内容でしたので読者さんには支持されました。筆者は文科系の人間ではなく機械好き・オフロード好きから間違って出版・執筆を始めてしまい、それを30年以上やって来ました。内容は正確だと自負していますが美文を書くのは極めて不得意です。また自分の考えを通すために商売としての出版は下手でしたのでアチコチに気を遣った内容にはなっていません。本来正しい事を伝えるべき出版が拝金主義やビジュアル優先で歪んでしまうのは根本的に間違いだと思っています。
 電子化では本の体裁もいろいろと試しましたが電子書籍では読者さんが読むのに使う機材がスマートフォンからタブレットPCと様々なので凝ったレイアウトをやっても無駄だと判断して文章と画像を並べただけのプレーンなものにしました。表紙も店頭で目立たせる必要も無いのでこれでいいかと思います。文字や写真も拡大・縮小が可能なフォーマットにはしてあります。
 CCVのバックナンバーは弊社で在庫して通信販売を行っています。しかしCCV15以前は絶版ですし残っている号も少なくなっています。 弊社の在庫に対してのお問い合わせの多くは特定の四駆にご興味があって、その記事を求められる方です。専門誌1冊丸々が欲しいのではなく1件の記事だけの需要です。しかし、その記事だけをコピーして郵送することは版元であった大日本絵画さんの著作権の侵害になります。そこで記事を電子化しながら再編集してご提供させていただこうと思いました。過去の記事がベースのものは文章を現時点に合うように最小限の書き換えも行っています。写真もオリジナルがフィルムであったものをデジタル化したものもありますがCCVの記事ではモノクロだったものがカラーになっているものもあります。ということで私たちのように狭小な分野の情報を頒布させていただくには電子化しか方法はありません。このことから価格は低めに設定しています。ご興味を持たれた方はどうぞお読みください。また紹介する四駆の中には古いもの、軍用などで一般的ではないものもあり日本ではあまり知られていないものもあります。そのような紙の出版では扱われる可能性の低い車両についての情報を廉価かつ継続的に提供するのはこの分野の車両の産業機械としての文化を将来に向けて継承させるために意義あることではないかと思っています。